ガウフが3回戦敗退、涙でビデオ判定導入訴え パリ五輪テニス女子

AI要約

パリ五輪テニス女子シングルス3回戦で、ココ・ガウフが敗退。ガウフはビデオ判定導入を訴える。

ガウフは激しい言い争いの末、敗北。全仏オープンでもビデオ判定が採用されていないことに異論を唱えた。

ガウフは微妙な判定が試合の流れを左右する可能性を指摘し、ビデオ判定の導入を求めた。

ガウフが3回戦敗退、涙でビデオ判定導入訴え パリ五輪テニス女子

【AFP=時事】パリ五輪は30日、テニス女子シングルス3回戦が行われ、大会第2シードのココ・ガウフ(Coco Gauff、米国)は6-7(7-9)、2-6で第13シードのドナ・ヴェキッチ(Donna Vekic、クロアチア)に敗れて敗退。試合後には、クレーコートのローラン・ギャロス(Roland Garros)でもビデオ判定を導入してほしいと訴えた。

 第1セットをゲームカウント5-2とリードしたところから落としたガウフは、続く第2セット第6ゲームのブレークのピンチで主審と激しく言い争った。

 この場面でベキッチのショットを線審はアウトとコールしたが、主審がこれをインに修正した中で、ガウフのリターンはネットにかかった。主審はコールがガウフのショットには影響しなかったと強調。冷静さを失ったガウフは涙ながらに抗議したが認められず、ヴェキッチがこのゲームをブレークした。

 今大会の会場で、全仏オープンテニス(French Open)の舞台でもあるローラン・ギャロスは四大大会(グランドスラム)で唯一、機器による補助はクレーコートでは正確にはたらかないとの判断の下、テクノロジーを活用しない大会となっている。

 全仏オープンで2022年に準優勝しているガウフは、微妙な判定を裁くビデオ判定の導入を呼びかけ、「今年はこういうことを何度も経験している」とコメント。「こういうポイントが重要である以上、テニスでもVR(ビデオ判定)システムを導入すべきだと感じている」「あのポイントを取れていれば勝てていたとは言わないが、リプレーがあれば流れが大きく変わっていた可能性もある」と続けた。

 ヴェキッチは準々決勝で、第12シードのマルタ・コスチューク(Marta Kostyuk、ウクライナ)と対戦する。【翻訳編集】 AFPBB News