日本男子、金星にあと一歩 目標の8強へ収穫―水球〔五輪〕

AI要約

日本はパリ五輪水球の初戦でセルビアに15-16で惜敗し、8強入りに向けて大きな収穫を得た。

観客の大歓声の中、稲場の得点で15-15の同点となり、チームは素晴らしい試合を展開した。

体格で勝る相手に対し、日本は守備で粘り強く、カウンターアタックで攻め立てた。

 パリ五輪水球の日本男子は28日、1次リーグB組の初戦で五輪2連覇中のセルビアに15―16で惜敗した。

 番狂わせは起こせなかったものの、絶対王者を最後まで追い詰め、目標に掲げる8強入りに向けて大きな収穫を得た。

 第4ピリオドの残り1分53秒。エースの稲場が得点して15―15に追い付くと、観客は立ち上がって大歓声。「ジャポン」コールが起こり、場内の盛り上がりは最高潮に達した。主将の鈴木は「今までの日本代表で一番いい試合だった」と手応えを口にした。

 体格で勝る相手に守備で粘り強く重圧をかけ、シュートミスを誘発。素早いカウンターで攻めた。8―7で折り返し、後半も互角の勝負を演じる大健闘。世界最高峰イタリアで腕を磨いてきた稲場は、チーム最多6得点を挙げて「勝てたな、というのが率直な意見。武器であるカウンターアタックをすごく出せた」と自信を深めた。

 チームは試合前日、ラグビーの2015年ワールドカップで日本が南アフリカから大金星を挙げた映像を見た。同じように活躍して競技普及につなげたい思いは強い。塩田監督は「この日の集中力を持って取り組んでくれれば、ベスト8には必ず届く」と力強く言った。