宿利龍アランが小学生の部を制す 史上2人目の連覇 フジサンケイジュニアゴルフ選手権

AI要約

小学生の部で、宿利龍アランが67で連覇を達成。競技が激化する中、勝負のスイッチを入れて優勝を決めた。

大会への意気込みや目標、成長の過程などが紹介され、米女子ツアー挑戦を目指す姿勢が伝えられている。

宿利のプロフィールや家族構成、得意クラブや憧れのプロなどが記載されている。

宿利龍アランが小学生の部を制す 史上2人目の連覇 フジサンケイジュニアゴルフ選手権

TOMAS CUP 2024 フジサンケイジュニアゴルフ選手権・第1日(30日、千葉・ロイヤルスターGC=小学生の部・5395ヤード、パー72、ジュニアオープンの部・7034ヤード、パー72)18ホールで争う小学生の部は、宿利(やどり)龍アラン(12)=埼玉・開智小6年=が6バーディー、1ボギーの67で回り、大会史上2人目の連覇を達成した。

2年連続の頂点に、宿利が満面の笑みを浮かべた。昨年大会の約3倍の25人が参戦した小学生の部で、67をマーク。昨年は2位に8打差の圧勝だったが、今年は1打差でしのいだ。

「今年は強いライバルもたくさんいる中で、いいプレーができた。すごくうれしいです」

前半は1番(パー5)からの2連続を含む4バーディー(1ボギー)。だが後半は11番で伸ばした後、17番までパーが続いた。「やばいなって思った」。しかし最終18番(パー4)で、勝負のスイッチを入れた。

残り96ヤードの第2打は、グリーンまで足を運んでピン位置や傾斜などを確認。52度のウエッジを握り、ピン奥2メートルからバックスピンでベタピンに。結果的に優勝を決めるバーディーを奪った。昨年から身長は5センチ伸びて155センチになり、ドライバーショットの平均飛距離は230ヤードから250ヤードに。マネジメント面の成長も見せ、父の元さん(62)は「暑いと最後は疲れてしまうが、丁寧なゴルフをしていました」と目を細めた。

「優勝したら新聞に出られる!」という思いから出場を決めた大会。昨年は有言実行の紙面ジャックを果たすと、小学校などでも反響が大きく、練習に一層身が入った。米女子ツアーで奮闘する西村優菜が歴代覇者に名を連ねる大会を連覇した宿利も、目標は米ツアー挑戦。「強いゴルファーになりたい」と、さらなる飛躍を誓った。(阿部慎)

■宿利 龍アラン(やどり・りゅうあらん) 2012(平成24)年5月10日生まれ、12歳。大阪・豊中市出身。2歳9カ月でゴルフを始める。24年「埼玉県ジュニア小学生大会」優勝。得意クラブはドライバーとパター。好きな教科は体育。憧れのプロはタイガー・ウッズと松山英樹。家族はピアノ調律などを行う会社を経営する父・元さん(62)とコロンビア出身の母・ディアナ・マリッツァさん(41)。155センチ、50キロ。