中山、こだわった代名詞 「後悔残る大会」―スケートボード〔五輪〕

AI要約

中山は自由演技のランを終えて3位。一発技で争うベストトリックでは、大技を失敗し7位となるも、逆転で舞台にたどり着いた苦労があった。

けがの恐怖に怯えながらも、練習不足を乗り越えて五輪に出場。東京五輪ではメダルに届かず、練習を続ける意欲を示した。

19歳の向上心は尽きていない中山は、今後も練習を重ねてさらなる高みを目指すことが伺える。

中山、こだわった代名詞 「後悔残る大会」―スケートボード〔五輪〕

 中山は自由演技のランを終えて3位。

 一発技で争うベストトリックは、板の前側の金具部分で手すりを滑る「フロントサイドKグラインド」にこだわり続けた。「自分の代名詞。パリ五輪でみんなに見せたかった」。5本とも失敗に終わり7位。観客に向かって両手を合わせ、頭を下げた。

 昨年、鎖骨を2度骨折。けがの恐怖は残り、今でも「もう一回、折るんじゃないか」と不安がつきまとう。練習できない時期が続いて五輪代表争いでも出遅れたが、6月の予選シリーズ最終戦は最後で大技を成功。苦難を乗り越え、逆転でたどり着いた舞台だった。

 東京五輪の銅に続くメダルには届かず、吉沢、赤間と一緒に表彰台に立つことはできなかった。「練習不足で後悔が残る大会だった。日本に帰ってすぐ練習したい」。19歳の向上心は尽きていない。