U18監督・船越氏が見た三戸「負けん気が強くて向上心があった」 高校時代指導「本当にサッカー小僧」

AI要約

三戸は練習熱心で夢舞台へ駆け上がった過程に焦点を当てる。

当時から猛練習を重ね、小柄な体を活かしたプレースタイルを確立。

船越氏の指導を受けながら、自己努力で勝利につなげる一撃へと進む。

U18監督・船越氏が見た三戸「負けん気が強くて向上心があった」 高校時代指導「本当にサッカー小僧」

 ◇パリ五輪 男子サッカー1次リーグD組 日本5―0パラグアイ(2024年7月24日 ボルドー)

 三戸は練習の虫だ。中学1年から地元・山口を離れ、育成機関のJFAアカデミー福島の門を叩いた。高校時代を指導していた船越優蔵氏(現U―18日本代表監督)は小柄な教え子が夢舞台へ駆け上がった要因を「負けん気が強くて向上心があったから」と言う。

 とにかく練習が最優先。5階建てのアカデミー寮では、学年が進むにつれ、指導者の常駐部屋がある2階は避けるが「すぐに練習に行けるから」との理由で部屋替えがあっても2階を選び続けた。当時はDFにつぶされることも多かったが、相手とぶつからずに動きながらプレーする方法を体得することで衝突も苦にしないようになった。

 船越氏が「今日は休めよ」と言っても、ひたすらボールを蹴り続けた。「シュート練習しましょうよ!」と先輩を誘い出した。「私が育てたとかではない。舜介は自分の努力。黙々と一生懸命に練習していた。本当にサッカー小僧だった」と船越氏。積み重ねた日々が勝利に導く一撃へとつながっている。