スケボー金メダルの14歳・吉沢恋 バツグン安定感の秘密…小学生で培った感覚とは
14歳の吉沢恋がパリ五輪女子ストリートで金メダリストに輝いた。
彼女は自然体で夢舞台を楽しんで臨み、圧倒的な安定感と高難度の技を披露した。
彼女はまだ14歳だが、将来も五輪に立ち続けることを誓っている。
◇パリ五輪第3日 スケートボード(2024年7月28日 コンコルド広場)
女子ストリートで、世界ランク1位で五輪初出場の14歳・吉沢恋(ここ、ACT SB STORE)が272・75点で金メダルを獲得した。21年東京大会の西矢椛に続いて日本勢が連覇を飾った。
「ここまで頑張ってきて良かった。いろんな世界中の人たちが1つになってスポーツに向き合っていけるところに楽しいなと感じた。これからもいろんな人たちと滑って楽しくしていきたい」
ランの1本目からハイスコアをたたき出すなど予選は1位で通過。「思っているよりも楽しんでいた」と夢舞台にも自然体の14歳が、決勝でも躍動した。
ランを終えて2位。5本のベストトリックでは2本目に86・34点、4本目に96・49点をマーク。金メダルを決めて臨んだ5本目のトリックをメークして89・46点とすると両手をパリの空に突き上げた。
その滑りは圧倒的な安定感を誇り、ベストトリックでも男子顔負けの高難度の技を持つ。小学校時代に通っていたトランポリン教室で培った空中感覚や体幹の強さも武器に、スーパー中学生がパリで世界の頂に上り詰めた。
まだ14歳だが、覆したい常識がある。「スケートボードは選手生命が短くて平均年齢も低いので、そういうところを覆して、自分が大人になっても五輪に立てると証明していきたい」。青空広がるパリで、さらなる飛躍を誓った。