【高校野球】富山商が2年連続の夏甲子園へ…1年生の堂口裕三を代打で大抜擢

AI要約

富山商が富山北部を逆転し、夏甲子園出場を決めた

決勝戦で代打の堂口裕三内野手が大逆転の2点二塁打を決める

堂口は兄の影響で富山商に進学し、甲子園での成功を目指す意気込み

【高校野球】富山商が2年連続の夏甲子園へ…1年生の堂口裕三を代打で大抜擢

◆第106回全国高校野球選手権富山大会 ▽決勝 富山商7-6富山北部(27日・富山市民)

 決勝戦が行われ、富山商が7-6で富山北部に逆転勝利し、2年連続18度目の夏甲子園出場を決めた。7回まで3-6とリードを許したが、8回は5安打、2四死球で大逆転。5-6の8回1死満塁のチャンスで代打に抜擢されたのが、1年生の堂口裕三内野手(1年)だ。前崎秀和監督は「あの場面で普通、代打? と思われるかもしれないが、メンタルが強く、あの子はどんな場面でも自分のプレーができる。何とかしてくれると思って」と送り出すと、今大会初安打となる左翼線への2点二塁打を放って大逆転を呼び込んだ。

 中学時代は富山リトルシニアの2番、二塁手として活躍し、昨年は全日本中学選手権(ジャイアンツカップ)で11打数6安打をマークし、8強入りに貢献した。兄の裕貴さんは富山商出身で、昨夏の甲子園でベンチ入り。投手としてチームを盛り上げるムードメーカーだったという。甲子園の試合はテレビで観戦した堂口は「最後まで粘り強く戦っていた。富商への進学を決めていました」と兄を追いかけて同校に入学。この日の朝には「いつも通りのプレーをすればいい」と兄から声を掛けられて気合を入れたという。

 甲子園での目標は、兄が果たせなかった勝利を挙げ、4強入りすること。堂口は「元気を出して、先輩たちと勝ち上がっていきたい」と初々しい笑顔を見せる。(中田 康博)