パリ五輪開会式、難民選手団がギリシャに続き2番目に登場

AI要約

パリ・オリンピックの開会式で、難民選手団が2番目に入場した。旗手はシリア難民のヤヒヤ・アルゴタニ選手で、テコンドーに出場する。

ヤヒヤ・アルゴタニ選手はシリア内戦で故郷を追われ、難民キャンプでテコンドーを始め、才能を開花させてパリ五輪に出場することができた。

ヤヒヤ・アルゴタニ選手は自らの経験から、世界の難民に向けて「夢と目標のために戦い続けるんだ。あきらめてはならない」とメッセージを送った。

パリ五輪開会式、難民選手団がギリシャに続き2番目に登場

 パリ・オリンピックの開会式で選手たちの入場が始まり、五輪発祥の国ギリシャに続き、難民選手団が2番目に登場した。2016年のリオデジャネイロ五輪で初めて結成され、今回が3回目の出場。国籍の異なる選手たちは五輪旗の下、笑顔で河畔の観客らに手を振った。

 旗手を務めたのは、テコンドーに出場するシリア難民、ヤヒヤ・アルゴタニ選手。11年に始まったシリア内戦で故郷を追われ、隣国ヨルダンに逃れた。10代はじめのころにテコンドーに出合い、「難民キャンプを出たい」との一心で練習に励んだ。すぐに才能が開花し、パリ五輪への道を開いた。「テコンドーを始めて人生に光が差した」と振り返る。

 旗手に選ばれたことを知ったのは開会式の2日前だったという。開会式前、「とてもうれしい。チームの顔として世界中の難民を代表できるのは誇らしい」と語り、世界の難民に向けて、こうメッセージを送った。「夢と目標のために戦い続けるんだ。あきらめてはならない」【パリ金子淳】