“アイコン”岩谷麻優が語るスターダム大量離脱騒動「過去の退団者で唯一引き止めたのは…」【週刊プロレス】

AI要約

岩谷麻優はスターダムのアイコンとして唯一の旗揚げメンバーであり、13年にわたり活躍してきた。他の選手が退団していく中、岩谷は周囲の選手たちにはどのように見られているのか確かめることが難しいと述べている。

周りからは頼りにされる存在と感じられているかもしれないが、自分からリーダーシップを取るタイプではないと自己評価している。

スターダムの雰囲気は変わらないが、新体制の下で選手ファーストの姿勢が強化され、プロレスに専念できる環境が整っていると述べている。

“アイコン”岩谷麻優が語るスターダム大量離脱騒動「過去の退団者で唯一引き止めたのは…」【週刊プロレス】

“スターダムのアイコン”と呼ばれる岩谷麻優は、その名の通り唯一残った旗揚げメンバーでもある。旗揚げから13年。2019年にはブシロード傘下となり、昨年12月には岡田太郎氏が新社長に就任するなど、数度にわたり体制が変更されてきた。そのなかで岩谷は選手間でどのような立場にいるのか。インタビュー第2弾では、その点を中心に語ってもらった(聞き手・橋爪哲也)。

――1期生としてこれまでスターダムを見てきた中で、今回以前にもいろんな選手がそれぞれの理由で退団していきました。それらをどのような思いで見ていましたか?

岩谷 その人の人生だから、「ああ、いなくなるんだ。バイバイ」っていうぐらいで。自分はあまり他人に興味がなかったので、どういう道を選ぶかはその人の自由なんじゃないっていう感じで。特にそれについて考えたことはないです。でも唯一、当時自分のライバルだった花月は辞める(引退する)って聞いた時に初めて、「やめないでほしい」って引き止めをしました。

――岩谷選手自身、ほかの選手から自分はどのように思われていると感じてますか?

岩谷 どうなんでしょう? 自分ではわからないですね。

――岩谷選手がいるからみんな安心して試合に、練習に打ち込めるとか……。

岩谷 そうだったらいいんですけどね……。自分的には周りの人にどう思われているかはあんまりわからないですね。それはほかの選手に取材してください(笑)。

――ほかの選手よりもキャリアも長ければ、実績も経験も積んできている岩谷選手です。それだけにいざという時に頼りになりますし、いてくれたら安心できると周りの選手は感じてるのかなと思いますが。

岩谷 たしかに慕ってくれている選手もいるとは思いますけど、自分から引っ張るタイプではないですね。たぶん先輩先輩っていう感じの雰囲気じゃないと思います。

――今のスターダムの雰囲気はいかがでしょう?

岩谷 選手の間でいえば「何人かいなくなったけど、雰囲気は変わんないよね」って感じです。今の岡田社長は特に“選手ファースト”でいろいろと気も遣ってくれるので、意見とか言いやすくなりましたね。スタッフさんもみんな選手に寄り添ってくださってるので、プロレスに専念できて、いい雰囲気だと思います。

――そして新日本プロレスの子会社になりましたが、何か変化はありますか?

岩谷 自分たちにとって変わりはないんですが、棚橋(弘至)社長が後楽園ホールにご挨拶のために来てくれたりするのはやっぱりすごく嬉しいですね。今まではスターダムが提供試合という形で出向いてる側だったんですけど、鷹木(信悟)選手が山梨大会に来ていただいてマイクアピール(大会PR)してくれたりとか。今年は合同興行もあるので、いろんなところでご一緒させていただける機会も増えると思います。日本のトップ、男子(団体)のトップといえば新日本さんだと思うので、そこに負けないぐらいの業界トップを目指していきたいなと思います。

(つづく)

<プロフィル>

岩谷麻優(いわたに・まゆ)…1993年2月19日生まれ、山口県美弥市出身。新団体設立に伴う新人募集の危機を見て応募。スターダム1期生として2011年1月23日、新木場1st RINGの星輝ありさ戦でデビュー。2014年7月27日、名古屋大会で脇澤美穂を破って王座決定トーナメント優勝、白いベルト(ワンダー・オブ・スターダム)を獲得する。翌2015年、シンデレラ・トーナメント制覇。以後、ゴッデス・オブ・スターダム、ハイスピード、ワールド・オブ・スターダム、アーティスト・オブ・スターダム、SWA世界各王座を獲得。2018年には「5★STAR GP」優勝を果たし、2023年4月23日には横浜アリーナでメルセデス・モネを破って第3代IWGP女子王座に就き、現在も同王座を保持する。愛称は「世界に轟くスターダムのアイコン」。