【名古屋場所】支度部屋のクーラー効かず〝灼熱地獄〟 若隆景「外の方が涼しかった」と苦笑い

AI要約

大相撲名古屋場所10日目で、支度部屋の空調が効かなくなり、力士たちが灼熱地獄となるアクシデントが発生。

猛暑日の中、幕内力士たちが取組前に準備する中で、大勢の関取衆や付け人らが緊急事態に直面。

体育館の老朽化や暑さの中で行われた最後の名古屋場所でのハプニングに、関係者や力士たちは苦笑いを浮かべた。

【名古屋場所】支度部屋のクーラー効かず〝灼熱地獄〟 若隆景「外の方が涼しかった」と苦笑い

 大相撲名古屋場所10日目(23日、愛知県体育館)で、力士が場所入りした際に使用する支度部屋が〝灼熱地獄〟と化した。

 この日の名古屋市内は、最高気温37度の猛暑日。環境省と気象庁が、熱中症警戒アラートを発表していた。そんな中で、力士が取組前にまわしを締めて、準備運動をする支度部屋のクーラーが効かなくなるアクシデントが発生。関取衆やその付け人ら力士が大勢いる中での緊急事態となった。

 日本相撲協会の関係者は「(空調は)昨日までは大丈夫だった。幕内土俵入りあたりから、支度部屋が暑くなった。空調の設定温度を変えようとしたら、クーラー自体が効かなくなってしまったみたい。幕内の取組中盤で、大型扇風機を設置し始めたぐらいのタイミングで、空調が直った」と経緯を明かした。

 この日、今場所から1年4か月ぶりに幕内復帰した若隆景(29=荒汐)は幕内翠富士(伊勢ヶ浜)から7勝目を挙げた後に「マジ暑いですね。外の方が涼しかった」と苦笑いを浮かべた。

 元大関の幕内正代(32=時津風)も、幕内金峰山(木瀬)から7勝目の白星後に「(支度部屋で)すごい汗をかいた。連日これなら無理(苦笑い)。クーラーっていいですね」と苦悶の表情を浮かべながら、片手で小型扇風機に頼っていた。

 同体育館は1964年に開館。翌年から60年近く、同会場で名古屋場所が開催されてきた。しかし、施設の老朽化が進行。2025年から名古屋場所は、同年に開業されるIGアリーナ(愛知国際アリーナ)で開催予定となっている。

 愛知県体育館では最後の場所で、まさかのハプニングが発生してしまった。