照ノ富士が無傷10連勝 大関復帰目指す霧島を寄せ付けず 八角理事長「自信の違い」

AI要約

大相撲名古屋場所10日目の概要。照ノ富士が10連勝で単独トップを維持し、関脇・霧島との一番に勝利。

横綱は5番を残しても冷静な姿勢を崩さず、展望を語る。琴桜は2敗で追う状況が際立つ。

八角理事長や九重審判長も各力士の状況を分析し、横綱の安定感や霧島の課題にコメント。

照ノ富士が無傷10連勝 大関復帰目指す霧島を寄せ付けず 八角理事長「自信の違い」

 ◆大相撲 ▽名古屋場所10日目(23日・ドルフィンズアリーナ)

 横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜)が土つかずの10連勝を飾り、2差で単独トップの座を守った。10勝を挙げての大関復帰を狙う関脇・霧島(音羽山)との一番。立ち合いからもろ差しを許したが、問題にしなかった。きめるようにしながら前へ出ると、最後は左小手投げで転がした。「立ち合いがちょっと高かったかなという感じ」と反省しつつも、「前に圧力をかけていたので、良かったんじゃないですかね」と振り返った。

 2敗勢で追うのは大関・琴桜(佐渡ケ嶽)のみとなり、さらに独走状態が際立つ展開となってきた。それでも横綱は「まだ5番もありますから。何とも言えないです」と冷静さを崩さなかった。

 八角理事長(元横綱・北勝海)は、5敗目で1場所での大関復帰へ後がなくなった霧島との状況を比較し、「自信の違いだね」と表した。幕内後半戦の九重審判長(元大関・千代大海)は「横綱は万全ですね。霧島はもっと作戦を考えないといけない。最初からきめてくるとわかっていた。あの体勢になると相撲は取れない。あの展開なら誰も勝てない。霧島が差してくるのは想定していた。充実したいい相撲だった」と分析していた。