8強逃した甲南の主将で4番・衣斐、8回の右前打も「4番としての役割が果たせず、すごい悔しい」 大学に進学、プロ目指すと決意を新た【高校野球兵庫大会】

AI要約

甲南高校は全国高校野球兵庫大会でベスト8進出を果たせず悔しい思いをした。主将の衣斐はチームの未来に夢を託し、勝ち進むことができなかった悔しさを語った。

衣斐は個人としての役割に失望しつつも、チームへの感謝と次への意気込みを示した。春秋を振り返り悔しさを夏にぶつける姿勢を持っていた。

衣斐は新井監督の息子と同期生であり、チーム全員のサポートに感謝し、大学進学後はプロ野球選手を目指す決意を述べた。

8強逃した甲南の主将で4番・衣斐、8回の右前打も「4番としての役割が果たせず、すごい悔しい」 大学に進学、プロ目指すと決意を新た【高校野球兵庫大会】

◇22日 全国高校野球選手権兵庫大会5回戦 甲南1―6神戸学院大付(ベイコム尼崎)

 甲南はベスト8進出を果たせなかった。一昨年もベスト16。岡山毅監督(40)は「壁を破りたかったです」と悔しさを隠せなかった。

 2年生からクリーンアップを任されてきた主将で4番の衣斐(えび)一樹中堅手(3年)は「勝てなかったことが一番悔しいですけど、最後まで自分たちの、この野球を信じて戦い続けられたことは後悔ないですし、僕たちができるとすれば、後輩たちがこの経験を生かして、自分たちより強くなってもらうだけ。これからは試合ができないことは一番悲しいですけど、後輩たちに頑張ってもらいたいなというふうに思っています」と実現できなかった甲子園の夢を後輩に託した。

 4番打者として中飛、二ゴロ、三振の後、5点を追う8回の2死無走者の場面で右前打を放った。しかし、得点にはつながらなかった。

 「個人的には4番としての役割が果たせなかったので、そこに対してはすごい悔しいです。ここ3試合は僕の結果が悪くてもチームが勝ってこられたので良かったんですけど、いざ負けてるとなると、4番として、初回のチャンスであったり、結果が出せなかったことに非常に悔しい気持ちでいっぱいです」

 昨夏は2回戦で敗退。主将となった昨秋は県大会の1回戦で市川に大敗した。今春も兵庫大会の初戦の2回戦で育英に惜敗となかなか勝ち進めなかった。

 「春と秋に勝てなかったのは悔しかったんですけど、その分をしっかりとチーム全員で、その悔しさを夏にぶつけようという思いでやっていました」

 広島・新井監督の次男颯真選手と同期生。「彼がチームで一番、声を出してくれてガッツもあるんですけど、僕が結果が出なかったときとか、表情に暗い気持ちが出てしまっているときに身近に励ましてくれた。僕のスイングにもアドバイスをくれましたが、一番はメンタル面でサポートしてくれて感謝しています。チーム全員に感謝しています」

 今後は大学進学を志しており、その先に夢を抱く。「プロ野球選手を目指して頑張ろうと思います」と決意を語った。