【高校野球】阿南光のプロ注目右腕・吉岡暖が5回1安打完封 ロッテ・黒木スカウト「プロで先発できる投手」

AI要約

阿南光が10―0で川島を下し、第106回全国高校野球選手権徳島大会の2回戦で大勝。春夏連続出場を目指すチームは、8強入りした吉岡暖の活躍で勝利を収めた。

吉岡暖は投手としてだけでなく、バットでも活躍。無失点の完封投球で7球団のNPBスカウトを魅了し、最速142キロを記録。プロ入りの可能性も高いと評価を受けた。

記事を通して、阿南光の実力と吉岡暖の注目度が伝えられ、チームの今後の期待が高まる内容だ。

 【高校野球】阿南光のプロ注目右腕・吉岡暖が5回1安打完封 ロッテ・黒木スカウト「プロで先発できる投手」

◆第106回全国高校野球選手権徳島大会▽2回戦 阿南光10X―0川島=5回コールド=(20日・むつみスタジアム)

 今春センバツで8強入りし、初の春夏出場をかけて戦う阿南光(徳島)が、大勝での初戦突破を決めた。

 この日は、プロ注目の最速146キロ右腕・吉岡暖(3年)が「5番・投手」で先発した。初回、1安打を浴びるも3人で相手の攻撃を終わらせると、裏の攻撃では2死一、二塁から自らのバットで右越えの適時二塁打。幸先良く先取点をもぎ取り、序盤の流れを呼び込んだ。

 3回、吉岡は1死から2者連続四球を与え、1死一、二塁のピンチを招く。だが、後続を内野ゴロ2つに打ち取り、無失点で切り抜けた。

 打線は3回に2点を追加すると、4回には一挙6得点のビッグイニングを演出。その後も吉岡は無失点投球を続けると、9―0で迎えた5回、一死満塁から最後はまたも自らのバットで10点目となる適時打を左前に運び、10―0で5回コールド勝利を収めた。

 吉岡は、5回1安打4奪三振、無失点で完封。この日は、ネット裏から7球団のNPBスカウトが熱視線を送った。巨人・岸スカウトのスピードガンでは最速142キロを記録。同スカウトは「ランナーが出てからも落ち着いて投球できている。(春から見ている中で)完投能力がここまである高校生投手はなかなかいない」とコメントした。また、ロッテ・黒木スカウトは「(将来的には)プロ野球の先発をできる可能性を秘めている」と、その潜在能力を高く評価した。