広島・新井貴浩監督次男の甲南はベスト8進出ならず…「悔しいです」涙声で言葉を絞り出す【高校野球兵庫大会】

AI要約

甲南の新井颯真投手兼内野手は、最後の夏を終えて、ベスト8を逃したことで悔しさを露わにする。

新井は涙ながらに、チームへの貢献を願っていたが、結果を残せずに切なさを口にする。

公式戦で初打点やサヨナラ勝利をもたらすなどの活躍を見せた新井は、甲子園への悲願を果たせなかったことに苦悩する。

広島・新井貴浩監督次男の甲南はベスト8進出ならず…「悔しいです」涙声で言葉を絞り出す【高校野球兵庫大会】

◇22日 回全国高校野球選手権兵庫大会5回戦 甲南1―6神戸学院大付(ベイコム尼崎)

 広島・新井貴浩監督(47)の次男で、甲南の新井颯真投手兼内野手(3年)はベスト8を逃して、最後の夏を終えた。父が三塁スタンドで応援するなか、5点を追う6回の2死一、二塁で代打で二ゴロ。そのまま一塁の守備に就き、9回の打席では見逃し三振に倒れた。木製バットを使用して、2打数ノーヒットだった。

 「勝てなかったことが一番、悔しいです。みんな我慢する展開が続いているなかで、ここぞの場面で僕が(打席へ)行って、結果が出なくて、最終回も先頭で勢いをつけたいところで僕が結果が出なくて…」

 新井は涙で声を詰まらせて「悔しいです」と言葉を絞り出した。

 「みんな、すごい頑張っていたので、それこそ彼らの姿も見て、自分も何とかして貢献しようと思っていたんですけど。みんなに申し訳ないです」

 今大会、西脇との3回戦では代打で左犠飛を打ち上げ、公式戦の初打点を記録した。西宮今津との4回戦で3点差の9回土壇場に公式戦初安打で出塁すると、逆転サヨナラ勝利を呼んだ。打席に立てば、ブラバンが父の広島現役時代のヒッティングマーチを演奏してくれた。

 父からは「来るところまで来たんやから思い切り楽しめ、と言われていました」と明かす。甲南の悲願でもあり、父も兄も果たせなかった甲子園を目指したが、その道は断たれた。「すごい楽しかったです」とは言うものの、試合直後は悔しさを拭えなかった。

 貫いた全力疾走、全力発声。「この3年間で体に染み込んだ」という。進路については「まだ何とも決めていないです」と話した。