叡明が7回コールド勝ちで川口青陵を下してベスト16【24年夏・埼玉大会】

AI要約

叡明が川口青陵を7-0で下し、コールドゲームで4回戦を勝利した。

叡明は好調な打撃と安藤由貴投手の堅実なピッチングで試合をコントロールした。

叡明の応援スタンドは華やかで盛り上がり、中村監督は選手に新たな経験を積ませたいとコメントした。

叡明が7回コールド勝ちで川口青陵を下してベスト16【24年夏・埼玉大会】

<第106回全国高校野球選手権埼玉大会:叡明7-0川口青陵(7回コールド)>20日◇4回戦◇越谷市民球場

 いよいよ埼玉大会もベスト16を目指す4回戦の戦いとなった。

 学校が越谷レイクタウンへ移転した2015(平成27)年に、小松原から校名変更した叡明。この校名も、徐々に定着してきた。昨夏もベスト16で、5回戦に進出している。今大会では2回戦で飯能に12対5、3回戦では強豪市立川越に10対0と、いずれもコールドゲームで下すなど好調である。

 これに対する川口青陵、2回戦は川越に2対1、3回戦は草加に5対4といずれも1点差で競り勝ってきており、粘り強さが身上である。そんな両校の対戦だ。

 叡明は初回に二死三塁から4番吉川鳳稀選手(3年)の三塁打で先制し、さらに5番中野天晴選手(3年)のタイムリー打で2点を先取。それでも、川口青陵の先発石井蒼人投手(3年)は、緩い球を上手に使いながら2回、3回を抑えていく。叡明打線としても手こずっていたが4回一死から中野選手が左翼線二塁打して、重くなりかかった空気を打ち破った。

 四死球で満塁となったところで叡明は、8番小澤大輝捕手(3年)が右前へポトリと落とす安打で追加する。さらに、併殺崩れでもう1点。5回には2人目となった川口青陵の加藤蓮珠投手(1年)を攻めて3四球と暴投で加点。7回にも2点を追加して、コールドゲームとなった。

 叡明の先発・安藤由貴投手(3年)は、今大会初登板ということだったが、落ち着いた投球で6イニングを被安打1四球1無失点で抑えた。中村要監督も、「初登板ということを考慮しても、80点はあげていい内容だった」と、合格点を出していた。

 

川口青陵としては、6回までは三塁へ走者を送ることもできず、ほぼ一方的な内容でもあった。終わってみたら3安打で、チャンスらしいチャンスも作ることが出来なかった。

 叡明の応援スタンドはブラスバンドやチアリーダーも入って、華やかに盛り上がっており高校野球のいい雰囲気の応援スタンド風景を展開していた。学校としても、野球部を応援していこうという体制も、徐々に盛り上がってきているようだ。中村監督も、「ここから先に行くことで、また、別の景色を見ることが出来るし、それを経験させてあげたい」という思いである。