ソフトバンク、西武への勝ち越し早くも決定 「モイネロに勝ちをつけたい」栗原陵矢の決勝打で投手戦制す

AI要約

モイネロと隅田の白熱した投手戦を制し、栗原の勝ち越し適時打で1-0でソフトバンクが西武を下す。

栗原が復調し、3試合連続安打を記録。小久保監督も信頼を示し、勝率を13勝4敗とし首位を独走。

小久保監督は油断なく次の試合に向けて選手たちを奮起させ、パ・リーグ優勝、日本一の目標を掲げる。

ソフトバンク、西武への勝ち越し早くも決定 「モイネロに勝ちをつけたい」栗原陵矢の決勝打で投手戦制す

 ◆西武0―1ソフトバンク(21日、ベルーナドーム)

 重苦しい均衡をついに破った。0―0で迎えた9回2死二塁。隅田が投じた初球の外角直球を、栗原が中前にはじき返した。スコアボードに「1」の文字が刻まれ、ヒーローは「モイネロに勝ちをつけたい思いが一番だった」と汗を拭った。

 モイネロと隅田が白熱の投手戦を展開し、打線はあと一本が出ない状況が続いた。8回1死三塁では牧原大が遊直。小久保監督は「ギャンブルスタート」を選択しており、代走緒方が三塁に戻れずに併殺。そんな嫌な流れも振り払った。

 チームは7月に7勝9敗と黒星先行。栗原も好不調が激しかった。13日からは5試合連続無安打と苦しんだが、これで3戦連続安打と復調気配。1試合3安打は8試合ぶりとなり、後半戦へ向けて「もっともっとやれると思う」と意気込んだ。

 柳田の負傷離脱以降は3番に座り続け、打線を引っ張る。小久保監督も「しっかり軸、中心選手として最後までゴールしてほしい」と信頼を寄せる。栗原の活躍もあり、西武との対戦成績は13勝4敗となり、今季の勝ち越しが早々と決まった。

 前半戦最終戦を白星で飾り、2位ロッテに10ゲーム差をつけて首位を独走。それでも小久保監督に油断はない。「パ・リーグ優勝、日本一の目標を掲げてのスタート。(目標に)一番近い位置にいる認識」とした上で「8月、9月、暑くなってからが本当の勝負」と言い切った。

(鬼塚淳乃介)

【#21日のOTTOホークス情報】