「ポイントになったのは3試合」「暑さに強い選手が、この世界で活躍する」小久保監督の前半戦総括・前編

AI要約

ソフトバンクは2年ぶりに首位で前半戦を終え、目標に向かって着実に勝利を重ねた。7月は苦戦も、2位とのゲーム差を広げる快走を見せている。

小久保監督は初めてのシーズンを振り返り、選手の活躍やポイントとなった3試合について語った。

柳田の長期離脱などチームに影響が出たが、選手たちは穴を埋める努力を惜しまず、2位を大きく引き離す結果を残している。

「ポイントになったのは3試合」「暑さに強い選手が、この世界で活躍する」小久保監督の前半戦総括・前編

 ソフトバンクは2年ぶりに首位で前半戦を終えた。開幕から着実に勝利を重ね、4月4日以降は首位をキープした。7月は負け越しているが、87試合で55勝29敗3分けとなり、2位ロッテとのゲーム差を大きく10に広げた。

 小久保監督は前半戦を総括し、ここまでの選手の活躍やポイントとなった3試合を挙げるなどして振り返った。

 ―首位で前半戦を終えた。

 「今シーズンが始まるにあたって、パリーグ優勝、日本一という目標を掲げてのスタートだった。そういう意味では一番近い位置にいる認識です」

 ―1軍監督として初めてのシーズン。

 「目標を掲げて、そのために何をするかという戦術を考えて動くんですけど、けが人が出たり、状態が上がらない選手がいたり、ということがあった。計算通りに活躍してくれる選手がいて、その日の試合をどういうプランでいこうかという中では、ポイントになったのは3試合ある。そこは一応勝ちきることができているというのが前半戦ですね」

 ―その3試合とは。

 「ポイントは5月5日(の西武戦)、5月28日(の巨人戦)、7月7日(の楽天戦)です」

 ―いずれも4連敗を回避した試合。

 「最後まで詳しくは覚えていないけど、もろもろ考えた時、今日落とすと(いけない)という話ですね」

 ―今季は4連敗が一度もなかった。

 「逆だったらどうか、という検証はできないので分からないですよ。ただ、自分自身がポイントだと思って挑んだ試合がそれだった。結果的には勝ったけど」

 ―負傷で長期離脱となった柳田が抜けた影響は大きい。

 「もちろん。1年間レギュラーとして考えていた選手でもあるし、外野のレフト近藤、ライト柳田は、昨年監督に就任した時からレギュラーと決めていたので。その選手(柳田)がいなくなることで、選手を集めて『その穴を埋める必要はないよ』って全体に話をした。開幕当初にも話した『おのおのがプロフェッショナルとして替えの効かない人材になりなさい、ってことだけを考えてやってくれ』ということも。その中で柳町とか、今の正木が替えの効かない人材になってやろうという姿は見えますよね」

 ―2位に大きくゲーム差をつけての快走。要因は。

 「どうですかね。星勘定なんかほとんどしてないんでね。7月は苦しんでいるので、そんな(独走という)感じはない。7月はまだ借金がある状態でしょう。6月まではすんなりきた感じはありますけど、7月はなかなかうまくいかない中での折り返しというか。半分は過ぎていますけど、一区切りなんで。さっきも言ったように、その日のプランでどういう戦術で戦おうかという積み重ね」

▼前半戦のMVPは?小久保監督前半戦総括・前編の完全版は関連リンクから▼

(後編につづく)

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