【阪神・岡田監督語録 ペン取材】恐怖の8番変更の舞台裏「違うやろ、入れ替えやろって言うたったんや」
阪神が12対3で広島を破り、打線がつながる活躍を見せる。
岡田監督は球宴中断を活かして選手たちに課題を指摘し、貯金を増やす重要性を強調。
オーダーの入れ替えや個人の調子を上げることが勝利につながると語る。
◇セ・リーグ 阪神12-3広島(2024年7月21日 甲子園)
阪神は、3回に中野がチーム27イニングぶり得点となる適時打を放ち、それを皮切りに打線がつながった。岡田監督と報道陣のやりとりは以下の通り。
<ペン取材>
―12点を3連戦に分けたい。
「そんなん当たり前やん」
―勝つか負けるか大違いの試合。
「まあ、そうやな。、(貯金)ゼロなってからな、何回目や?(借金生活を回避したのは)4回目か5回目くらいやろ(今回が5回目)。それやったらな、もうちょっと早いめに緊張感を持てばええのに(笑い)。(貯金が)ある時に」
―特に真ん中の2人が打つとつながる。
「いやいや、それはまあなあ。打順的にはそこが打てば大量点になるていう打順やからな」
―球宴中断の4日間は走攻守で普通の野球を取り戻すきっかけをつかんでほしいか。
「だから、どういう野球するとかじゃなしに、やっぱり自分のアレよ、技術的にもいろんなことがあると思うけど、それをもう1回立て直すというか、もう1回悪いのを見つめ直すいい期間じゃないか。誰1人いいと思ってないと思うよ、前半戦は。はっきり言うて」
―梅野バスターは前日の再確認か
「何を?(前日は)サイン間違えやないか。何であんなところ(同点の延長10回1死一塁)でバスターさすの。そういうのが多いねってことよ。あんなん、絶対バントよ。何回連続でバントを失敗してんのよ。そやろ?」
―7、8番の入れ替えは最近のつながりを踏まえてか。
「いや、そんなんバッティングコーチが普通に(オーダーを)持ってくるから、『違うやろ、入れ替えやろ』って言うたったんや。そんなん、昨日一昨日と、どこで切れて点が入れへんのや。ちょっと考えなあかんよな。まだそのままの打順にしてたから、何してんねんと言うたんや。(2試合連続で)0点、0点できてるわけやろ。流れ的に、どこで点が取れたんやということやんか」
―教訓も多く、大きな3連戦になった。
「大きいっていうか、自分らでミスしたら負ける、点が入れへん。まあ(今日も)色々あったけどな、還す場面が来て、最初の人が還したら、後ろもつないで点を取れるということやんか」
―本来はそれができるチーム。球宴中断の4日間で思い出してほしい。
「うん。そらゲームの流れがあるから、いつもいつもそうならんからな。でも、この4日間は個人の調子を上げることやで、それはやっぱり」
―球宴で監督はチーム離れるが、個々の選手についてコーチに伝えたことはあるか。
「そら、ちょっとは言うてるよ。内緒やけど」