【阪神】岡田監督「もう、ほんま。信じられへん、俺は」チグハグの次はドタバタ…連夜の0封負け

AI要約

阪神は連日のうだるような暑さの中、首位広島に連夜の0封負けを喫し、8年ぶりのBクラスターンを決定。

延長11回のドタバタプレーで広島にサヨナラ負けを喫し、岡田監督は「何にもない。何にも言うことない」と無念を口にした。

阪神の打線も広島の好守備に阻まれ沈黙し、指揮官は言い訳を一切排除し「惜しかったなんてない」とプロ意識を強調。

【阪神】岡田監督「もう、ほんま。信じられへん、俺は」チグハグの次はドタバタ…連夜の0封負け

<阪神0-1広島>◇20日◇甲子園

 連日のうだるような暑さ。首位広島相手に連夜の0封負け。

 8年ぶりのBクラスターンが決まった試合後、阪神岡田彰布監督(66)は同じ言葉を繰り返した。「何にもない。何にも言うことないよ。ほんまに。だから言うことないって。もう。言葉がないわ」。今季13度目の完封負けで、0-1での敗戦も前夜に続く5度目。甲子園での広島戦は、4月10日からこれで6連敗。同一シーズンでは61年に並ぶワースト記録だ。

 チグハグの次はドタバタだった。延長11回無死一塁、7番手左腕の富田がバント処理するも一塁へ悪送球。こぼれたボールを二塁手中野が投げたが間に合わず、一塁走者の広島大盛が三塁到達。さらに中途半端なバウンドとなった送球を、三塁佐藤輝が後ろにそらす。大盛が1度生還を試みたため、カバーに入った左翼植田が三塁に送ったが、ギリギリのタイミングでセーフ。指揮官のリクエストも判定は変わらず、小園の決勝犠飛につながってしまった。

 一方の打線も、5回1死まで広島大瀬良に完全投球を許すなど沈黙。再三の好機で作戦を遂行できない。「この前の東京ドームから。やってはいけないことって、なあ。チームの方針やん。それをまだやるんやもんなあ。だから何にもないわ、もう、ほんま。信じられへん、俺は」。延長10回1死一塁では、犠打を試みた梅野が初球をファウル。続く2球目でバスターの構えをするも、中途半端なスイングとなり、最終的に二ゴロ併殺。ベンチの指揮官も表情をゆがめた。

 相手の好守備にも阻まれたが、指揮官は言い訳を一切排除した。「それで惜しかったなんて、プロやねんから済まされへんやんか。いてないとこ打ていうことやんか、そんなもん。惜しかったなんてないよ、プロにはお前。頑張りましたもないよ。高校野球違うんやから」。勝率5割で迎える前半戦最終ゲーム。一矢報いて、プロの意地を見せるしかない。【磯綾乃】

 ▼阪神佐藤輝(延長11回の三塁での際どいタッチプレーについて)「審判とぶつかっちゃったんで…。(植田が)いいカバーしてくれたんですけど…」

 ▼阪神中野(延長11回の犠打処理で一塁ベースカバーから三塁悪送球)「自分としては勝負にいったので。しょうがないかなと思います」

 ◆阪神の完封負けは今季13度目。早くも昨年のシーズン通算13度と並んだ。また、この敗戦で今季の球宴前4位が決まった。阪神の前半戦Bクラスは、金本知憲監督時代の16年5位以来8年ぶり。

 ◆阪神が同一年に甲子園で広島戦に6連敗は、61年4月11日~7月25日と並びワーストタイ。

 ◆阪神の0-1敗戦は今季5度目。2試合連続は11年8月10、11日のナゴヤドームでの中日戦以来、13年ぶり。甲子園で2試合続けて0-1敗戦となると1リーグ時代も含め球団初となった。