【阪神】森下も木浪も坂本も不発…ラッキー安打で無死満塁も無得点 今季12度目完封負けで3連敗

AI要約

阪神は広島に1-0で敗れ、12度目のノーアーチで2年連続の首位ターンが消滅した。

打者が絶好機で無得点に終わり、岡田監督は不満を爆発させた。

坂本の失策もあり、打線は不発。森下や木浪の1軍復帰も活躍できず、チームは3連敗。

<阪神0-1広島>◇19日◇甲子園

 ウル虎でも1点が遠い…。阪神が今季12度目のゼロ封負けで2年連続の首位ターンが消滅した。7回無死満塁の絶好機でも坂本誠志郎捕手(30)が遊ゴロ併殺に倒れるなどまさかの無得点。広島よりも1本多い7安打を放ったが、得点を刻むことが出来なかった。木浪&森下がそろって1軍昇格し、スタメンに名前を並べたが不発。息苦しい3連敗に岡田彰布監督(66)のぼやき節も止まらない。

    ◇   ◇   ◇

 不快指数だけがはね上がった。広島を上回る7安打を打っても、今季12度目の完封負け。ヒットは出ているがと問われた岡田監督は、あきれ気味にぼやいた。「そんなヒット…。点とらなアカンのやろ。ヒットの数やないやんか」。0-1での敗戦は今季4度目。ホームにかえす1本がこの夜も出なかった。

 初回にいきなり近本、中野の連打で無死一、二塁とするも、中軸が3者凡退。「ランナー進めへんねんもん。しゃあないやろ」。7回に佐藤輝から3連打でつくった無死満塁の好機。坂本が遊ゴロ併殺に倒れ、木浪も中飛と1点も返せずに終わった。「キャッチャー2人制にしたからのう、今日のう」。この日、藤田の出場選手登録を抹消し、捕手は再び坂本と梅野の2人制になっていた。

 その一方で、ここぞの場面で坂本のリベンジにかけたい思いもあった。「1点取られてなあ、一番取り返すチャンスやから、俺も行かなかったんや代打は」。5回無死一、二塁の広島の攻撃で、菊池が転がした打球を坂本がファンブル。決勝点につながる失策を喫した。「普通はゲッツー打たんけどな…と思うけどな」。汚名返上の期待も届かず。ぼやきまくりだ。

 この日は1軍復帰した森下を「3番右翼」で、木浪を「8番遊撃」で起用。開幕当初のスタメンがそろい、原点回帰のオーダーとなった。しかし、ともに無安打と打線を活性化させることはできず。森下は9回の最終打席で、左翼への大飛球を放ったが相手の好守にはばまれた。「そらもう1軍来たら結果やからな。どうですか言われても、4打数0安打で良かったですって俺よう言わんで。1軍のゲームやで」。当たり前のように、指揮官は結果を求めた。

 緑色のユニホームに身を包み、恒例イベント「ウル虎の夏2024」初戦に臨むも、6月4~6日以来の3連敗。次こそ打線をつなげて、スカッと六甲おろしを歌いたい。【磯綾乃】

 ▼阪神は2リーグ分立後球団ワースト3位タイの12試合連続ノーアーチとなった。7月4日広島戦の大山を最後に、本塁打が出ていない。なお、2リーグ分立後最長は、12年の15試合連続。1リーグ時代も含めた球団ワーストは、41年の41試合。また、今季のチーム本塁打31はリーグ最少で、両リーグではオリックス31本に次ぎワースト2位。