角田裕毅の大クラッシュ引き起こしたターン5の芝生帯、一部がグラベルに置き換え

AI要約

F1ハンガリーGP予選でRBの角田裕毅がクラッシュし、FIAはターン5の芝生帯の一部を交換した。

角田はコーナー出口で膨らみ、地面の沈み込みが原因でクラッシュした。

バイエルCEOはFIA会長の指示で芝生帯をグラベルで埋めることが決定された。

角田裕毅の大クラッシュ引き起こしたターン5の芝生帯、一部がグラベルに置き換え

 F1ハンガリーGP予選でRBの角田裕毅がクラッシュしたことを受け、FIAはハンガロリンクのターン5の芝生帯の一部を交換した。

 角田はQ3終盤のアタック中、ターン5立ち上がりで激しいクラッシュを喫し、マシンの左側面がコーナーのランオフ外側のバリアに激突した。

 角田がコーナー出口で膨らんだのは確かだが、マシンは縁石外側の芝生帯に乗って浮き上がってしまい、角田はなす術なくクラッシュしてしまったのだ。どうやらここは地面が少し沈んでおり、マシンが跳ねる要因になっていたようだ。

 RBのピーター・バイエルCEOはmotorsport.comに、この芝生帯について「ドライバーズブリーフィングでも言及されていたことだ」と語った。

「そこは路面が少し沈み込んでいて、ソーセージ縁石みたいに波のようになっているらしい。彼もそれに乗ってしまったんだ。私はFIA会長(モハメド・ベン・スレイエム)の隣にいたんだけど、彼はFIAのスタッフに、もっと詳しく調べるように言っていた」

 バイエルCEOは、FIA会長のモハメド・ベン・スレイエムが該当箇所の調査を指示したことを明らかにしていたが、その結果FIAは芝生帯の端から4メートルを掘り、グラベルで埋めることを決めたようだ。

 つまりレースでは角田のようにワイドに膨らんだとしても、グラベルを踏むことになるためアドバンテージは得られない。その上、ターン5の出口で飛び出してもバリアに向けて飛び出すことなく走り続けられるということだ。

 motorsport.comに提供されたFIAの声明には、夜間の作業について次のように書かれている。

「予選での角田裕毅のアクシデントを受け、FIAはコース上でのアクシデントの通例に従って、入手可能なすべてのデータを見直した」

「サーキットと協議した結果、一晩で変更が行なわれ、ターン5の出口縁石の後ろにある芝生ストリップの最後の4メートルがグラベルに取り替えられた」