サニブラウン不在でもリレー侍V 3走・桐生が抜群のコーナリング 東京五輪のリベンジへ着々

AI要約

ロンドンで行われた陸上競技会で、日本男子400メートルリレーチームが今季ベスト記録で優勝し、五輪前最後の実戦を成功裏に締めくくった。

リレー侍の一員である桐生祥秀が抜群の走りでチームに大きく貢献し、アンカーの上山紘輝がトップでゴールする活躍を見せた。

チームは東京五輪での失格をリベンジし、メダルを獲得するために着々と準備を進めており、エースランナーのサニブラウンも復帰を控えている。

サニブラウン不在でもリレー侍V 3走・桐生が抜群のコーナリング 東京五輪のリベンジへ着々

 陸上の競技会が20日、ロンドンで行われ、男子400メートルリレーは坂井隆一郎(26=大阪ガス)、柳田大輝(20=東洋大)、桐生祥秀(28=日本生命)、上山紘輝(25=住友電工)とつないだパリ五輪日本代表は38秒07の今季ベスト記録で優勝した。同会場で実施のダイヤモンドリーグ(DL)第10戦の女子やり投げで昨年世界選手権優勝の北口榛花(26=JAL)は62メートル69で4位に終わった。

 金メダルを狙うリレー侍に、スペシャリストが帰ってきた。3走・桐生が抜群のコーナリングを見せ2位で渡した。すると、トップで走っていた英国はバトンミスで失格。米国、ジャマイカなど強敵は不在だったが、アンカー上山がトップで駆け抜け、五輪前最後の実戦を最高の形で締めた。桐生は16年リオ五輪でも3走で銀メダル獲得に貢献。「もう一回メダルを」という熱い思いで猛アピールした。

 日本陸連の土江短距離ディレクターは「5、6パターンはできている」と語るように、走順は個々の状態や適正などを見て本番ギリギリまで判断する見込み。この日は不在だったエースのサニブラウンもいる。決勝で失格となった東京五輪のリベンジへ、着々と準備が整っている。