【全日本大学駅伝】2位との差はわずか「1秒5」、紙一重の勝負を制した新潟大学が3大会連続の伊勢路本戦へ

AI要約

北信越学生陸上競技連盟が創立100周年を迎えた今年、全日本大学駅伝の出場1枠をかけた地区選考会が行われた。

信州大学と新潟大学が激しい戦いを繰り広げ、三林明弥(院1年、桃山)が31分39秒65の好タイムで勝利した。

両校とも上位選手が奮闘し、2位の新潟大学も次の組に意気込みを語っていた。

【全日本大学駅伝】2位との差はわずか「1秒5」、紙一重の勝負を制した新潟大学が3大会連続の伊勢路本戦へ

北信越学生陸上競技連盟が創立100周年を迎えた今年。全日本大学駅伝の出場1枠をかけた7月6日の地区選考会は、ドラマチックな展開が待っていた。選考会には6校が参加。1校あたり8~10選手が10000mを走り、各校上位8人の合計タイムで競った。経過を詳しく振り返る。

レースの流れを決める1組目。新潟大学は6月の北信越インカレ男子10000mで優勝した横山昇太郎(院2年、斐太)を起用し、前年同様に貯金をつくって逃げ切る戦略だった。横山はもくろみ通りにスタート直後から先頭を引き、2000m付近で後続を引き離し始める。ただ、3大会ぶりの出場を目指す信州大学も黙っていない。北信越インカレ男子5000mで4位に入った実力者、三林明弥(院1年、桃山)が一度は離されかけた横山の背中にピッタリと食らいつき、周回を刻んでいく。そして、7500m付近で三林が仕掛け、組1着でゴール。31分39秒65の好タイムだった。

三林はレース後に、プランを明かした。「最初に(横山が)出たんですけど、ラストに上げられるような余力を残しつつついていこうと思っていました。6000mまで余力を残し、7000mぐらいから出ようと思っていて、(周回遅れの)同じ信州大のメンバーが見えたので、声かけをしつつ上げていきました」

信州大は上級生が多い編成。「2年連続で負けているメンバーが多い中、雪辱したいと思ってきた。1組でリードを奪って、2、3組目はその流れでいこうと話していたので、その通りの良いレースができた」と充実感をにじませつつ、汗をぬぐった。一方「勝ちきらないといけなかった。クレバーなレースをされてしまった」とは約13秒差の2着だった横山。ただ、「2組目、3組目も強い選手がいるので大丈夫!」とさわやかに言い、すぐに後続の選手への声かけに向かった。

1組終了時点で、3人ずつが走った信州大と新潟大の合計タイム差はほぼなかった。