9年ぶりの快挙まで“あと20センチ” おはようイーグルも佐久間朱莉は「ちょっと悔しいです」

AI要約

佐久間朱莉が大東建託所属のホステスプロとしてイーグルを奪い、アルバトロスを逃すも、喜びは半減。

朱莉は初日を16位で終え、今後もバーディを重ねて上位進出を目指す姿勢を示す。

イーグルやアルバトロスなどの難しいショットに挑む大事なホステス大会が続く中、朱莉は初優勝を目指している。

9年ぶりの快挙まで“あと20センチ” おはようイーグルも佐久間朱莉は「ちょっと悔しいです」

<大東建託・いい部屋ネットレディス 初日◇18日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県)◇6505ヤード・パー72>

大東建託所属のホステスプロ、佐久間朱莉が早朝のコースを沸かせた。午前8時に10番パー5からティオフ。いきなりイーグルを奪ったが、感想は「ちょっと悔しいかな。残念です」。意外な落胆ぶりも無理はなかった。左ラフから3番ウッドで放った2打目はグリーン手前の花道に落ち、真っすぐピン方向へ。そして“あと20センチ”でカップインというところで止まった。

入っていれば、国内女子ツアーでは渡邉彩香が2015年「NEC軽井沢72」第2ラウンドの16番パー5で記録して以来9年ぶりとなるアルバトロス。1988年のツアー制度施行前も含め、国内女子では11人(12度)しかいない快挙を逃したのだから、うれしいはずの¨おはようイーグル¨も喜びは半減だった。

「前方の木が少し気になったので、ドローボールで花道からグリーンに乗せていこうと思った。いい感じでイメージ通りのショット。いいキックもしてくれて、運も良かった。でも、入ってほしかった。距離計で見ていてくれたキャディさんが¨入った!¨と言ってくれたけど、もう少しでした」

ホールインワンよりも難しいとされるアルバトロスが出る確率は100万分の1とも200万分の1ともいわれる。米女子ツアーでは2023年「LPGAドライブオン選手権」で笹生優花が達成したのが、46人目(48度目)。飛ばし屋の笹生にとってもプライベートを含めて人生初のアルバトロスだった。

逃した魚は大きかったが、通算11個目で初となるイーグル発進で飛び出し、「68」で回った初日は16位。一時は1アンダーまで後退していただけに、残り5ホールで3バーディを奪ってのフィニッシュに「1つのボギーから流れが悪くなったけど、4アンダーで帰ってこられてよかった。いいスタートが切れたと思うので、明日からも一つでも多くのバーディを取っていきたい」と前を向いた。

前半戦は2位が3度と初Vまであと一歩だった。「この大会で初優勝ができたら最高の恩返しになる」。初のてっぺんを目指す大事なホステス大会。第2ラウンドは360ヤードの5番パー4を255ヤードのワンオンチャレンジに設定予定とあって、アルバトロスのチャンスもまだまだ残されている。(文・臼杵孝志)