「昭和タイプの貧乏性で…」 元賞金女王・森田理香子が感じる世代ギャップ

AI要約

2013年の賞金女王で、今年6年ぶりにツアー復帰した森田理香子。復帰後の成績や心境、若手選手との戦いについて語っている。

復帰後のドライビングディスタンスやクラブの振りやすさについて言及し、暑さへの心配や忙しい日々を描写。若手選手の能力に感心している。

昨年大会の予選カットラインや優勝スコアに触れつつ、今季の目標や来季への意気込みを述べている。

「昭和タイプの貧乏性で…」 元賞金女王・森田理香子が感じる世代ギャップ

<大東建託・いい部屋ネットレディス 事前情報◇17日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県)◇6505ヤード・パー72>

2013年の賞金女王で、今年6年ぶりにツアー復帰した森田理香子。3月「ヤマハレディースオープン葛城」以来、4カ月ぶりに出場する。

復帰戦となった「ダイキンオーキッドレディス」は36位だったが、「明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフ」とヤマハレディースオープン葛城は予選落ち。それでも「私が出てもいいのかなあと思うこともあるけど、こうやって試合に出られるのがうれしい」と穏やかにほほえんだ。

ダイキンでの4日間のドライビングディスタンスは255.625ヤードを記録し、1位の穴井詩とは僅差の2位。健在ぶりを見せつけた飛ばし屋だが、「暑くなってクラブがより振れるようになった。今の方が飛ぶかな。暑すぎるのが心配だけど」と、復帰4戦目を心待ちにしていた。4月以降はラウンドやトレーニングなどのほか、「ありがたいことにいろいろ仕事をいただき、忙しくしていました」と多忙な日々を過ごし、「平成生まれだけど、昭和タイプの人間なんでじっとできない。貧乏性なんです」と苦笑した。

10歳ほど年が離れた若い選手たちとの戦い。「今の子たちはみんなゴルフがうまい。一番思うのはオンオフの切り替えのうまさですね」と感心する。ネイルをしていない自分の手を見ながら、「私が若いときはネイルする時間があるなら練習だった。遊ぶこともできない。切り替えられないんですよね」と話した。

昨年大会の予選カットラインは4アンダー(140ストローク)で、ツアー記録に並ぶ最少スコアとなった。「優勝スコアは3日間で18アンダーですよね。すごい。1日6アンダーか」。ただ、猛暑のなかのバーディ合戦にも「グリーンは止まるから、しっかりチャンスをものにしていければ」と自信も示した。

年末に来季の出場優先順位を決めるQTに出場するプランにも変更はなし。「若い子に勝っているのは気合だけかな」と冗談っぽく笑った平成生まれ初の賞金女王。ユーティリティは1本も入れず、3番アイアンをキャディバッグに入れる“男前”のセッティングで、まずは今季2度目の予選通過を目標にスタートを切る。(文・臼杵孝志)