パリ五輪は逃したけど…劇的メジャー初優勝・古江彩佳24歳は何がスゴい? 記者が驚いた「あゆ熱唱」宮里藍に続く世界1位も夢じゃない理由
古江彩佳が日本女子4人目のメジャー制覇を果たし、西村優菜や山下美夢有、勝みなみ、西郷真央が祝福。
古江はアマチュア優勝を果たした2019年の「富士通レディース」からプロとしてのスタートラインに立ち、今回メジャー優勝を達成。
古江のゴルフは安定感抜群でボギーが少なく、季節米女子ツアーで9回のトップ10フィニッシュを記録するなど高い実績を残している。
日本女子4人目のメジャー制覇を果たした古江彩佳を、同い年の西村優菜やパリ五輪の代表を争った山下美夢有、さらに勝みなみ、西郷真央が祝福する。
「アムンディ・エビアン選手権」の優勝シーンは5年前の一場面を思い起こさせた。古江がアマチュア優勝を果たした2019年の「富士通レディース」だ。
グリーンサイドには今回と同じく当時アマだった西村や西郷が待ち受けていた。古江はこの優勝の直後にプロ転向。アマチュアでのツアー優勝というゴールに辿り着き、プロとしてのスタートラインに立った。今回、プロゴルファーのゴールのひとつであるメジャー優勝を果たした古江はどんなスタートラインに立ったのだろうか?
古江がゴルフを始めたのは3歳のころ。幼くしてクラブを握ったという選手は多いが、その中でも早い部類だろう。
コーチはほぼゴルフ未経験だった父の芳浩さん。トッププロになった今でもそれは変わっていない。プロのコーチに教わろうと思ったことはないのか? 過去にそんな疑問を投げかけたところ、本人も記憶にないというエピソードを明かしてくれた。小学校低学年で試合に出始めたころ、両親はあるシニアプロにコーチを頼んでいる。
「その時に『この子はこのまま伸び伸びやらせた方がいい』と言われたらしいんです。だからプロのコーチにつかないというわけではないけど、それがなんとなく頭の片隅にあるのかなと思います」
現在の活躍を見れば、プロの言葉は正しかったということになるのだろう。
古江のゴルフは安定感抜群でボギーが少ないのが特徴。優勝したエビアンでも第3ラウンドの10番まではノーボギーで、4日間トータルでもボギーを4つに抑えた。ジュニア時代に芳浩さんから「せっかくバーディーを取っても次にボギーを打ったら意味がない」と言われたことが、現在のプレースタイルに繋がっている。
また、今季の米女子ツアーでは出場17試合で9回のトップ10フィニッシュを果たしている。これは世界ランク1位のネリー・コルダ(7回)を上回るツアートップの数字だ。これだけの安定したプレーを続けているうえで、バーディー数も今季ツアー最多の237個を記録。平均ストロークでも首位に立っており、ここまで優勝がなかったのが不思議なぐらいのスタッツだ。