大阪桐蔭が圧勝 プロ注目のラマルが精彩欠くも代わった内山彰梧がランニング本塁打【高校野球大阪大会】

AI要約

大阪桐蔭が2試合連続のコールド勝利で4回戦進出を果たした。内山彰梧内野手のランニング本塁打が際立つ活躍だった。

プロ注目の選手であるラマルは不振に終わり、途中交代となったが、次戦への期待がかかる。

春季大阪府大会での結果や厳しいポジション争いを経て、西谷監督が選手たちに対して何も語らなかった理由が明かされている。

大阪桐蔭が圧勝 プロ注目のラマルが精彩欠くも代わった内山彰梧がランニング本塁打【高校野球大阪大会】

◇18日 第106回全国高校野球選手権大阪大会3回戦 大阪桐蔭11―0枚方なぎさ(大阪市、南港中央野球場)=5回コールドゲーム

 大阪桐蔭が2試合連続のコールド勝で4回戦進出を決めた。プロ注目の長距離砲、ラマル・ギービン・ラタナヤケ内野手(3年)が攻守に精彩を欠いたが、2回裏の守りから代わって出場した背番号「13」の内山彰梧内野手(3年)が4回に中堅へランニング本塁打(2ラン)。控え選手も活躍して、チームの総合力を示した勝利となった。

 一塁を守るラマルはいきなりファウルフライを落球し、初戦は3打数無安打だった打撃も2打席連続三振。4番を任せている西谷浩一監督は「ラマルはちょっとピリッとしなかったので。工夫もなかったし、他の選手もベンチに控えていますから。次やってくれると思います」と、途中交代の悔しさを次戦にぶつけてくれることを期待する。

 途中出場で4回1死二塁の場面でスライダーを中堅へ打ち返した左打ちの内山は「少ない打席のなかでヒットを打つのは難しいんですけど、しっかりと集中して、気持ちを入れて打席に入りました。1本出て良かったです」と笑顔を見せた。西谷監督は「こっそり練習するタイプ。あんまり覇気ないです」と冗談交じりにした一方、打撃技術に関しては、「レギュラーに入れてもトップクラス」と明かす。

 当の内山も「ラマルは飛距離がすごい。飛ばすことに関してはレベルが違います」と話すが、自身の打撃には「ミートすること、バットの芯(しん)に当てることは自信があります。低い打球を意識してやっています」という。

 春季大阪府大会の準々決勝で敗れた大院大高が17日に同志社香里に惜敗した。初戦の難しさ、何が起こるか分からない高校野球。西谷監督も、その怖さを知り尽くしているが「選手には何も話してません」。昨夏は決勝で履正社に敗れ、甲子園への道を断たれた。あえて気を引き締める話をするまでもなく、チーム内で厳しいポジション争いをする選手たちは心得ている。