千葉・稲毛のビール醸造所が開店から1年 地域への貢献目指し、縁を形に

AI要約

ビール醸造所「いなびや」が1周年を迎えた。地元産の素材を使用したクラフトビールを提供し、地域イベントにも積極的に参加している。

記念ビール「1周年」の提供が始まり、25種類以上のビールを造った中でも特にかんきつ系の香りが強いビールが特徴。

店主は千葉市出身で地域貢献を目指し、ビールを通じて地域の魅力を発信している。

千葉・稲毛のビール醸造所が開店から1年 地域への貢献目指し、縁を形に

 ビール醸造所「いなびや」(千葉市稲毛区稲毛東3)が7月4日、オープンから1年を迎えた。(千葉経済新聞)

 地元産のニンジン、唐辛子、イチゴ、甘夏、ブルーベリーなどを使ったビールの醸造所を併設したブリューパブとして昨年7月に開店した同店。「サティ」「こじま丸」「せんげん通り」「宮野木ジャンクション」など、店主の岡村拓寛さんが「地元の会話のきっかけになるように」と千葉市や稲毛エリアに関係のある名前を付けたクラフトビール(1杯650円~)を提供する。昨年11月には、千葉市内の生産者・飲食店と消費者をつなぐ取り組み「千葉市地産地消(つくたべ)」推進店に登録された。岡村さんによると、ビールには店舗敷地内でくみ上げる井戸水を使い、口当たりのやわらかさが特徴という。

 不定期で、ビール飲み比べ会、落語家を招いた「いなびや寄席」を開き、「稲毛せんげん通りまつり」「検見川ビーチフェスタ」など地域のイベントへの出店も行ってきた。店舗前では、コーヒー店のポップアップも行う。岡村さんは「ご縁を形にしたいと考えた結果。ビールは嗜好(しこう)品なので飲む環境で満足度が上がる」と話す。

 1周年を記念し、記念ビール「1周年」の提供を始めた。「この1年で25種類以上のビールを造ったが、過去一番の量のホップを使った、かんきつ系の香りが強いジュースのようなビール」と岡村さん。

 小学校時代を過ごした千葉市で店を始めた岡村さんは「地域の方々に親しまれるビールを造るとともに、千葉市に住むことの魅力向上への貢献を目指してきた。店を訪ねてもらえれば、地域の魅力的な活動や人に会える。これからも稲毛でビールを造ることを楽しみ、来てくれた人と笑い合える場所でありたい」と話す。

 営業時間は平日=15時~21時、土曜=14時~21時、日曜=13時~20時。火曜・水曜定休。