「悲惨な結末」フランス代表のエムバペが不調だった理由を英メディアが分析「創造力豊かなMFが不足…」【ユーロ2024】
エムバペは鼻骨骨折の影響で活躍できずにEURO2024を後にする。
怪我の影響でマスクを着用することに抵抗感を抱き、創造的なパス供給が不足。
デシャン監督の戦術とチームの構成により、エムバペのプレーに悪影響を及ぼした可能性。
UEFAユーロ2024（EURO2024）・準決勝、スペイン代表対フランス代表の試合が現地時間9日に行われ、フランス代表が1-2の敗戦を喫した。英メディア『90MIN』は、「悲惨な結末」と題してキリアン・エムバペが今大会でうまく活躍できなかった理由について現地時間10日に報じている。
フランス代表のエースであるエムバペは、W杯に続いて主要なトロフィー獲得に導くチームの原動力になることが期待されていた。しかし、結局PKでの1ゴールしか奪うことができずに、フランスはベスト4でスペイン代表に敗れ大会を後にしている。
同メディアはあまり活躍できなかった理由について、「壊れた鼻。オーストリア代表との試合で、ケヴィン・ダンソと衝突し鼻を骨折する大怪我を負った。その影響で次の試合を欠場している」と、大会初戦で鼻骨骨折という怪我をしてしまったことが主な原因であると指摘。
さらに、「多くのプロサッカー選手が、不都合な怪我によってフェイスマスクの着用を余儀なくされたことがある」と前置きした上で、「ヴィクター・オシムヘン、ソン・フンミン、ハリー・ケイン、ロベルト・レヴァンドフスキといったスター選手たちは、不快感を抱きながらも防具を着用してきたが、エムバペも嫌悪感を隠せなかった」と、鼻骨骨折によりマスクを着用してプレーすることを強いられたこともプレーに影響したと言及していた。
また、「彼の後ろには創造力豊かなMFが不足している」とチームの問題についても切り込んでおり、「デシャン監督が守備に偏りすぎたことは疑いようがない。ポール・ポグバと一緒にプレーできないことを残念に思っていると表明しているエムバペは、得意とするロングパスを受けてからのプレーができず、攻撃における武器の大部分を奪われてしまった」と、創造的なパスを供給できる人材が少なかったことも、少なからずプレーに悪影響を及ぼしたのではないかと推測している。
