ヤマハ:最高峰クラス100戦目のクアルタラロ「シーズン後半はもっと良くなるはず」/MotoGP第9戦ドイツGP 決勝

AI要約

2024年MotoGP第9戦ドイツGPの決勝で、ファビオ・クアルタラロは11位、レミー・ガードナーは19位でフィニッシュ。

クアルタラロは序盤で12番手に上がるも後退し、最終的に11位で100戦目を迎えた。一方、ガードナーは20番手スタートから順位を上げつつも、終盤にリヤタイヤのグリップ低下に苦しんだ。

クアルタラロはシーズン後半に向けて改善を続け、成果を期待。ガードナーはマシンフィーリング向上に努め、有益なフィードバックを提供した。

ヤマハ:最高峰クラス100戦目のクアルタラロ「シーズン後半はもっと良くなるはず」/MotoGP第9戦ドイツGP 決勝

 7月7日、2024年MotoGP第9戦ドイツGP MotoGPクラスの決勝がドイツのザクセンリンクで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロは11位、代役参戦のレミー・ガードナーは19位で終えている。

 空が雲に覆われ、スプリントより11度低い路面温度で行われた決勝では、全車フロントにハード、リヤにミディアムのタイヤを装着する。14番グリッドのクアルタラロは最初のコーナーにアウト側から進入し、絶妙な位置取りで12番手にポジションを上げた。

 4周目、後ろから迫っていたマルコ・ベゼッチ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)とペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)にかわされるも、6番手を走行していたマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)のコースアウトにより13番手に。その後ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)がリタイアしたことにより、クアルタラロは12番手に落ち着く。

 レース後半、一時は18番手まで順位を落としていたビニャーレスが怒涛の追い上げを見せてクアルタラロに迫る。じわじわとマージンを削られたがクアルタラロはこれを振り切り、さらにトップを走っていたホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)が転倒。クアルタラロは最高峰クラス自己通算100戦目となるレースを11位で終えた。

 21番手スタートのガードナーはオープニングラップでヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)をかわし、20番手に順位を上げる。しかし4周目にザルコに、13周目にステファン・ブラドル(HRCテスト・チーム)に抜かれ後退。上位を走る2台のリタイアがあり、ガードナーは20位でチェッカーを受けた。

 レース後、14位でフィニッシュしたアウグスト・フェルナンデェス(レッドブルGASGASテック3)、17位のザルコ、18位のブラドルにタイヤ最低内圧違反による16秒加算ペナルティが科され、ガードナーは19位へ繰り上がった。

■ファビオ・クアルタラロ(決勝:11位)

「タフな戦いだったが、今日は予想よりはうまくいった。序盤で新品タイヤにかなり苦戦したが、それでも昨日のスプリントと同じくらいの差でゴールできたので良かったと思う」

「改善できるところは把握しており、さらに改善を進めるなかで、シーズン後半はもっと良くなってくるはずだ。今シーズンは開幕以来、改善し続け、前進し続けている。結果にはまだ結びついていないが、自分たちで設定した道程をしっかり歩み続けている。まもなく成果が見られると思うよ」

■レミー・ガードナー(決勝:19位)

「マシンフィーリングを向上させるためにセッティング変更を行った。ウォームアップではフィーリングが変わっていて、その時点で決勝はいいレースができると確信したんだ。10ラップ目くらいまでは非常にペースが良く、ザルコ選手やブラドル選手とバトルし、ミルとの差を詰めていった。そして8~9ラップにわたってブラドル選手を抑えることもできた。最後の10ラップではリヤタイヤのグリップ低下をどのようにコントロールすればいいのかわからなかった」

「でもそれは経験不足が原因だ。昨日のスプリントと今日のレースとで比較すれば、やはり今日のほうがずっとペースが上がっていた。今回の参戦を通して有効なフィードバックや異なる観点を提供できたとすれば、とてもうれしい。ヤマハが今後の開発に役立ててくれることを期待しているよ」

[オートスポーツweb 2024年07月08日]