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中上貴晶、ジオメトリーを試行錯誤も初日に転倒「良い感触が得られず、フロントを失ってしまった」/MotoGP第9戦ドイツGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)はドイツGP初日のセッションで18番手に終わり、予選はQ1からのアタックを強いられる状況。前戦の挙動問題を抱えたままサマーブレイク前最後の戦いに挑む。
午前のセッションではホンダ勢トップでスタートし、フロントに問題を抱えるも自己ベストを更新。しかし午後に赤旗中断と転倒を経験し、自己ベストを続けて更新していった。
中上はまだQ2進出を果たせておらず、予選はQ1からのアタックとなるが、ハードワークで改善を図る姿勢を見せている。
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7月5日、2024年MotoGP第9戦ドイツGP MotoGPクラス 初日のセッションがザクセンリンクで行われた。午後のプラクティスで、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は18番手で終えており、予選はQ1からのアタックとなる。
サマーブレイク前最後となるドイツGPは、第8戦オランダGPから2戦連続での開催される。前戦は中上が得意としているサーキットでの開催だったが、フロントの挙動に問題を抱えていたことにより、ノーポイントという結果で終えることとなった。
フラストレーションも溜まるなかで迎えたドイツGP、中上は午前のフリー走行1回目でホンダ勢トップで終えるというスタートを切った。このセッションではフロントにソフトタイヤ、リヤにミディアムタイヤの1セットのみを使用し、序盤から1分22秒台をマーク。中盤頃に記録した1分22秒127で17番手につけ、プラクティスに備えた。
午後のプラクティスでは、開始から10分ほどで1分21秒658をマークして自己ベストを更新する。しかし、開始25分頃に一度赤旗中断となり、再開後には早々に1コーナーで転倒を喫してしまう。特に大きな怪我はなかったようで、その後コースに復帰すると、着々とタイムアップを図っていく。最終的には1分20秒886までタイムを短縮させ、18番手で終えている。
自己ベストを順調に更新させたが、土曜日に行われる予選はQ1からのアタックに。今季はまだ一度も予選Q2進出を決めることができておらず、苦しい状況が続いている。しかし、その状況下でもハードワークに取り組み、改善に努める中上のアタックに期待したい。
■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶(FP1:17番手、プラクティス:18番手)
「このサーキットは左回りで、かつ気温もかなり低いので特にタイヤの右側を温めるのに苦労しています。そして、今日は多くのクラッシュを目撃しましたが、僕もそのひとりとなり、結局1コーナーでグラベルに乗り上げてしまいました」
「今日はさまざまなジオメトリーを試したが、良い感触が得られず、結果的にフロントを失ってしまいました。明日のセッションとスプリントに向けて、少しでも前進できるかように懸命に取り組んでいます」
[オートスポーツweb 2024年07月06日]