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小椋藍、熾烈な表彰台争いを制して3位。優勝は逃げ切ったアルデゲル|Moto2ドイツ
MotoGP第9戦ドイツGPのMoto2クラス決勝では、フェルミン・アルデゲルが優勝しました。
アルデゲルはトップ争いを経てリードを広げ、小椋藍は最終ラップで表彰台を獲得しました。
ポイントリーダーのガルシアは7位で、小椋との差が縮まりました。
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MotoGP第9戦ドイツGPのMoto2クラス決勝が行なわれ、フェルミン・アルデゲル(Folladore SpeedUp)が集団から抜け出し優勝を飾った。
サマーブレイク前最後の一戦であるドイツGP。舞台は右コーナーが3つしかない特異なレイアウトのザクセンリンクだ。
ポールシッターはセレスティーノ・ビエッティ(Red Bull KTM Ajo)。2番手はジェイク・ディクソン(CFMOTO Inde Aspar Team)、3番手はアルデゲルがつけた。
日本人ライダーは、前戦オランダGPで勝利した小椋藍(MT Helmets - MSI)が7番手。佐々木歩夢(Yamaha VR46 Master Camp Teamは21番手からのスタートだ。
25周のレースがスタートすると、ディクソンがホールショット。ただ続くコーナーですぐにビエッティが首位を取り戻した。小椋は7番手とポジションキープでオープニングラップを終えた。
小椋は序盤ペースが悪く、前を走るトップ6が先頭集団を形成。小椋はタイトル争いのライバルであるチームメイト、セルジオ・ガルシアにもオーバーテイクを許し、9番手まで後退した。
トップ争いでは、アルデゲルが相次いでオーバーテイクを決め、5周目に首位浮上。そこにトニー・アルボリーノ(Elf Marc VDS Racing Team)が食らいつき、2台が隊列から少し抜け出す形となった。
レースを引っ張っていたアルデゲルは、7周目にアルボリーノに抜かれ首位交代。アルデゲルは一時3番手に下がるも、すぐにアルボリーノの背後につき、10周目に再び首位に立った。
レース序盤はペースが悪かった小椋も、徐々にペースアップ。集団に追いつき積極的に前のライダーに仕掛けるようなシーンも増えていき、11周目に7番手を取り戻した。
アルボリーノとアルデゲルは何度もポジションを入れ替えながら周回を重ねていき、次第に隊列は縦長になっていった。小椋は残り10周のところでガルシアをパス。さらに前を狙い、攻めていった。
残り8周、アルボリーノに大きく挙動を乱すミスがあり、小椋の目の前5番手まで後退。すぐに小椋にも抜かれ、レース前半の勢いを完全に失ってしまった。この影響もあってアルデゲルは1.4秒ほどのリードを築いた。
2番手集団は7台が接近戦を展開。小椋はその中でポジションを上げていき、残り5周のところで4番手に浮上した。さらに小椋はタイヤが厳しくなりつつあるビエッティを追い詰めたが、逆にディオゴ・モレイラ(Italtrans Racing Team)にオーバーテイクを許してしまった。
3位争いはファイナルラップまで小椋とモレイラ、ビエッティの三つ巴の争いが繰り広げられたが、最終コーナーで最内を確保した小椋がクリーンに立ち上がり、表彰台最後の一席を獲得してみせた。
優勝は2秒のギャップをコントロールして逃げ切ったアルデゲル。2位はディクソンとなった。ポイントリーダーのガルシアは7位。ランキング2番手の小椋とは7ポイント差に縮まった。佐々木は24位でレースを完走している。