なぜ古江彩佳の快挙〝スルー〟で大谷翔平の報道ばかり? TV局の本音「中継やスポンサーが…」

AI要約

24歳の古江彩佳がメジャー初制覇を果たし、史上初の日本人選手としてエビアン選手権を制した快挙がスルーされる中、大谷翔平の安打が優先されるテレビ報道の現状が浮き彫りになる。

古江は逆転イーグルを決める大活躍で注目を集めたが、メディアの取り扱いは限定的で、ゴルフ界のニュースは大谷に遠く及ばない現実がある。

視聴習慣や人気を考慮し、大谷に時間を費やすメディアの姿勢が続く中、ゴルフ選手の需要が中継やスポンサーに依存している現状が浮かび上がる。

なぜ古江彩佳の快挙〝スルー〟で大谷翔平の報道ばかり? TV局の本音「中継やスポンサーが…」

 なぜゴルフ界の新ヒロインの快挙は〝スルー〟されたのか――。米女子ゴルフ今季メジャー第4戦「エビアン選手権」最終日(14日、フランス・エビアン・リゾートGC=パー71)、古江彩佳(24=富士通)が、通算19アンダーでメジャー初制覇を果たした。

 古江は1打差の2位でスタートして一時はトップから離されるも、勝負所の終盤5ホールで大爆発。バーディー3連発から、最終18番では驚異のイーグルでついに逆転。歴史的な猛チャージで大舞台を制した。

 日本勢のメジャー制覇は、今年の全米女子オープンを制した笹生優花に続いて4人目の快挙。エビアン選手権がメジャーとなってからは日本人初制覇で、しかも大会史に残るほどの劇的な展開など話題性は十分のはずだったが…。

 偉業から一夜明けた15日のニュース番組や情報番組では、ほとんど大きく報じられることはなく〝スルー状態〟。某ワイドショーに至っては、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手(30)が本塁打ではなく安打を放っただけの試合に数十分を割き、古江の話題はわずか数秒触れるだけという扱いもあった。

 ゴルフ界最高峰の劇的Vよりも、連日試合のある大谷の安打のほうがニュース価値があるということなのか。民放キー局関係者はこう〝本音〟を漏らす。

「大谷選手は、特にテレビの視聴習慣がある中高年の層を中心に人気が抜群。やはり時間を割いて扱わざるを得ない」と指摘。その一方で「ゴルフは渋野(日向子)選手は話題性があるが、他の選手はちょっと…。中継やスポンサーが絡まないと、あまり需要がないのが実情」と明かした。

 テレビ界の〝大谷至上主義〟はしばらく続きそうだ。