EURO敗戦で憤怒 英代表の至宝ベリンガムの“蛮行”に元独代表DFが苦言「自分をスーパースターだと思ってる。気に入らない」

AI要約

EURO2024の決勝でイングランドがスペインに1-2で敗戦し、2大会連続で準優勝に終わった若武者たちの悔しさが描かれる。

21歳のジュード・ベリンガムが試合後に怒りを露わにし、物議を醸す行動を取ったことが話題となる。

元ドイツ代表DFマルクス・バッベル氏のコメントや、ベリンガムの成長に対する期待が語られる。

EURO敗戦で憤怒 英代表の至宝ベリンガムの“蛮行”に元独代表DFが苦言「自分をスーパースターだと思ってる。気に入らない」

 決戦での敗戦を受け、21歳の若武者にこみ上げる悔しさを押し殺す術はなかったのかもしれない。

 現地時間7月14日にドイツの首都ベルリンで行われた開催されたEURO2024の決勝で、悲願の初制覇を狙ったイングランドは、スペインに1-2で敗戦。屈辱の2大会連続での準優勝に終わった。

 1点を先行されて迎えた73分に途中出場のコール・パーマーがネットを揺らし、追いついたスリーライオンズ(イングランド代表の愛称)だったが、86分にミケル・オジャルサバルに決勝弾を許して万事休す。またしても栄冠には掴みきれなかった。

 母国開催となった1966年のワールドカップ以来となるメジャータイトル奪取に迫った。がしかし、今度も戴冠を果たせなかった。その失意の結果にファンはもちろん、選手たちにもやりきれない想いがこみ上げた想像に難くない。

 そうした中で、至宝ジュード・ベリンガムが見せた行動は波紋を呼んだ。試合終了まもなく、自軍ベンチの前に置いてあったクーラーボックスを怒りの形相で蹴り上げたのである。スペインの常勝軍団レアル・マドリーの一員としてプレーする21歳には、決勝で負けるという結果が消化しきれなかったのであろう。

 試合後に「ああいう負け方をするのは本当に残酷だ」と語ったベリンガムだけに、人間的とも言える振る舞いではあった。だが、褒められたものでもないベリンガムの行為には識者からも批判が殺到した。

 元ドイツ代表DFで、シュツットガルトなどを率いた経験を持つマルクス・バッベル氏は、英ベッティングサイト『New Betting Offers』で「彼には、あたかも自分がスーパースターだと思い始めている印象を受ける。私はそういう態度が気に入らない」と断言。愚行を犯したメンタル面の成長を即した。

「彼は試合中も少し触れただけで倒れこむような素振りを見せていた。試合でうまくいっていない時に、そういう彼のボディランゲージは、ポジティブなものではない。もちろん彼はまだ21歳だ。それに生まれながらのリーダーだから皆が彼を尊敬しているが、彼自身は周りの選手たちを十分じゃないと考えているんじゃないか? 試合に勝つために全力を尽くすべきだが、それと同時にチームの全員が重要であると認識すべきだ」

 この苦い経験をいかに活かすか。イングランドの至宝は真価が問われそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]