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スライド式QWERTYキーボードつきゲーム機「GPD WIN4 2024」が欲しいです!
ゲーミングUMPC市場を活性化させたGPD、One-Netbook、AYANEOなどのUMPC専門メーカーが存在する。
近日中にZOTACも新製品を投入予定で、市場はますます増えている。
「GPD WIN4 2024」はスライド式QWERTYキーボード搭載のポータブルゲーミングUMPCで、最上位構成のモデルでも17万円以下で購入可能。
性能面でも高いスペックを誇り、外付けGPUボックスを装着すれば3Dグラフィックス性能が強化可能。
妻へのプレゼンを通じてGPD WIN4の特徴を説明し、親指での入力や性能の確認を行った結果、購入に至るか検討中。
GPD WIN4の購入により、移動中でもタイピングの効率が向上し、仕事に活かすことができる可能性がある。
![スライド式QWERTYキーボードつきゲーム機「GPD WIN4 2024」が欲しいです!](/img/article/20240706/668877bc833b6.jpg)
ゲーミングUMPC市場を活性化させたGPD、One-Netbook、AYANEOなどのUMPC専門メーカー。なかでもGPDが4月に発売したスライド式QWERTYキーボード搭載「GPD WIN4 2024」が良いんですよね……
ゲーミングUMPCの選択肢がますます増えていますね。大手メーカーであるASUSやレノボ、MSIに引き続き、近日中にはZOTACも新製品を投入する予定です。そんななか差別化を図っているのがゲーミングUMPC市場を活性化させたGPD、One-Netbook、AYANEOなどのUMPC専門メーカー。今回はそのなかの一社であるGPDが4月に発売したスライド式QWERTYキーボード搭載「GPD WIN4 2024」をご紹介します。
■Ryzen 7 8840U/32GB/2TBという構成で17万円切り
「GPD WIN4 2024」はディスプレーをスライドさせるとQWERTYキーボードが現われるポータブルゲーミングUMPC。OSは「Windows 11 Home」、CPUは「AMD Ryzen 5 7640U」(6コア、12スレッド、最大4.9GHz、28W)/「AMD Ryzen 7 8840U」(8コア、16スレッド、最大5.1GHz、28W)を採用。メモリーは16GB/32GB(LPDDR5x)、ストレージは512GB/2TB(PCIe Gen4 x4接続SSD)を搭載しています。
今回、正規販売元である天空より借用したのは、Ryzen 7 8840U/32GB/2TBという構成のモデルで、価格は16万9800円です。
ディスプレーは6型フルHD(1920×1080ドット、368ppi、16:9、タッチ対応、Corning Gorilla Glass 5)を搭載。サウンド機能はステレオスピーカー、マイクを装備。ウェブカメラは非搭載です。
インターフェースはUSB4×1、USB 3.2 Gen2 Type-C×1、OCuLink×1、microSDメモリーカードスロット×1、3.5mmコンボジャック×1を装備。OCuLinkに外付けGPUボックス「GPD G1」(10万8800円)を装着することで、3Dグラフィックス性能を大幅に強化可能です。
ワイヤレス通信はWi-Fi 6、Bluetooth 5.2をサポート。「GPD WIN 4シリーズ専用LTEモジュール」(1万8400円)を背面に装着すれば、外出先でモバイルデータ通信を利用できます。
本体サイズは約220×92×28mm、重量は約598g。45.62Whのバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は下記のように謳われています。
・処理の重いゲームや作業約2時間
・普通程度のゲームや作業約3~6時間
・処理の軽いゲームや作業約10時間
「GPD WIN4 2024」の売りはQWERTYキーボードを内蔵していること。前述のとおり、ディスプレーを上にスライドさせるとキーボードが現われます。両親指で入力することを前提にしており、慣れれば直感的にテキスト入力が可能です。
■「ファイナルファンタジーXIV」ベンチマークで平均54.26fpsを記録
今回は、Ryzen 7 8840U/32GB/2TBという最上位構成のモデルを借用しています。定番ベンチマークを実施したところ、CPUベンチマーク「CINEBENCH R23」のCPU(Multi-Core)は12212pts、CPU(Single-Core)は1746pts、3Dベンチマーク「3DMark」のTime Spyは3061、「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)は7550(やや快適)、「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は4238.10MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は4221.23MB/sとなりました。
「ファイナルファンタジーXIV」のフレームレートを見てみると、平均54.26fpsを記録しています。比較的新しめの3Dゲームであっても、画質を調節すれば60fps前後で動作することを期待できますね。
というわけで完全に買いたくなっている私は、最終的に全くデジタルに興味の無い「妻」に、購入してもよいかを聞くことにしました。以下は妻とのやりとりを記しておきますので、家庭に報告が必要な迷えるガジェッター達の何かの参考になれば幸いです(参考にならないかもしれません)。
■妻へのプレゼンの記録
私 GPD WIN4っていう小さいパソコンを買おうかと思っているんだけど。
妻 なにそれ?
私 こういうのなんだけど(見せる)。
妻 えー、ゲーム機? もういらないでしょ!
私 いやいや、これはゲーム機ではなくて、ポータブル(ゲーミング)UMPCなんだよ。ほら、ディスプレーをスライドさせるとキーボードが出てきて、そのへんのキーボードみたいに、バリバリ文字が打てるんだよ。
妻 そんなに小さいキーボードで? 本当に?
私 そうだね、ゴメンちょっと盛った。「GPD WIN4 2024」は親指で打つことを想定した、ポータブル(ゲーミング)UMPCなんだよ。とはいえ、満員電車のなかでも原稿を書けることは事実だよ。
妻 親指2本でどのぐらいのスピードで入力できるの? 今、やってみてよ。
私 (プチプチ、プチ、プチプチ)あゴメン、さすがに原稿を書くのはきついけど、メールを返信するぐらいならホントに実用的なキーボードなんだよね。そもそもこういう極小の物理QWERTYキーボードってファンが多くて、昔で言うと「HP200LX」とか「CLIE PEG-NX70V」とか「VAIO type U」とか「リナックスザウルス」とか「NetWalker」とか!
妻 ストップ、ストップ! ちょっと何言ってるかわかんない。
私 ゴメン要するに、小さなキーボードでも慣れると意外と速く打てるって言いたかったんだよ。今気付いたけど、真面目な話、原稿とか書くときは、こういうちゃんと大きなキーボードを繋いで打てばいいんだよね。ほら(トトト、トッッット、トット)。
妻 おー速い! 確かに、これならちゃんと打ててるね。
私 というわけで、移動中のタイパを爆上げするであろう「GPD WIN4 2024」なんだけど、買ってもいい?
妻 仕事で必要ならいいよ。そのかわり。
私 そのかわり?
妻 この小さいゲーム機はもう使わないから、親戚の子にあげていい?(「Steam Deck」と「PlayStation Portal リモートプレーヤー」を指差す)。
私 あ、それは、ちょっと(微笑む)。
この記事を書いた人──ジャイアン鈴木
EYE-COM、TECH Win、TECH GIAN、PDA Magazine、DIGITAL CHOICE、ログイン、週刊アスキー、週アスPLUSと主にPC系メディアで勤務。2015年1月よりフリーの編集兼ライターとして活動を開始した。
文● ジャイアン鈴木 編集●ASCII