予選2番手のノリス「僕らは決勝のほうが強いことが多い」7番手降格のピアストリもペースに自信/F1オーストリアGP

AI要約

マクラーレン勢がオーストリアGPで好調を維持している。金曜からのスプリント予選やレースで上位に入り、予選でも好タイムを記録。

ノリスとピアストリがスプリントでバトルを展開し、結果的に2位と3位に入る。予選ではノリスが2番手、ピアストリが3番手相当のタイムを出すもののトラックリミット違反で順位を落とす。

チーム代表は両ドライバーの働きを称賛し、ノリスとピアストリもレッドブルに打ち勝つために全力を尽くす意向を示す。

予選2番手のノリス「僕らは決勝のほうが強いことが多い」7番手降格のピアストリもペースに自信/F1オーストリアGP

 マクラーレン勢が“敵地”レッドブルリンクで開催されているF1第11戦オーストリアGPでも好調を維持している。金曜日のスプリント予選、29日土曜に行われたスプリントレースと予選を制したのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)だったが、いずれのリザルトでも次点にはランド・ノリス、またはオスカー・ピアストリがつけている。

 マクラーレンのドライバーたちは土曜日の正午から行われたスプリントで激しいバトルを展開した。ノリスが2番手、ピアストリが3番手で迎えたレース序盤の5周目、ノリスがターン3でフェルスタッペンのインに飛び込みトップを奪うが、直後のターン4で抜き返される。

 この2台のバトルの間隙をついたピアストリがターン6の進入でノリスをかわし2番手に浮上した。その後、マクラーレンの2台は接近戦を演じるが、最後まで順位変動はなくピアストリが2位、ノリスは3位でチェッカーを受けた。

 現地16時から開始された予選では今週末、体調不良に見舞われているノリスが渾身のアタックで1分04秒台後半のタイムを記録し最速のライバルにもっとも近づくが、その差は0.404秒と小さくない。また、ピアストリはチームメイトに次ぐ3番手相当のタイムを記録したが、このベストラップはターン6でのトラックリミット違反により抹消に。これによりピアストリは予選順位を7番手に落とすこととなった。

 予選後、チーム代表のアンドレア・ステラは次のように語り、両ドライバーの働きを称賛している。「スプリントで良い結果を出し、ふたり揃ってポイントを獲得した。予選は前日のスプリント予選よりも困難なものになり、良いラップをまとめるのは難しかったが、ランドとオスカーは利用できるものを最大限に活用するために、非常に良い仕事をした」

■ランド・ノリス(マクラーレン)

スプリント 3位(2番グリッド/タイヤ:ミディアム)

予選 2番手(Q1=4番手1分05秒450:ソフトタイヤ/Q2=6番手1分05秒103:ソフトタイヤ/Q3=2番手1分04秒718:ソフトタイヤ)

「今朝のスプリントで、チームとしてしっかりとポイントを獲得できたのはよかった。マシンのフィーリングが良好だったから予選に向けて自信を持つことができたし、トリッキーなコンディションだったにもかかわらず、(スプリント予選に続いて)またフロントロウを獲得できてうれしい。マックスは明らかに僕たちよりも速かった」

「明日のことを考えると、レッドブルのペースに打ち勝つためには、もう少しプラスアルファが必要だ」

「でも、僕たちは予選よりも決勝のほうが強いことが多いから、ワクワクしているし、ベストを尽くすよ」

■オスカー・ピアストリ(マクラーレン)

スプリント 2位(3番グリッド/タイヤ:ミディアム)

予選 7番手(Q1=2番手1分05秒311:ソフトタイヤ/Q2=5番手1分05秒070:ソフトタイヤ/Q3=7番手1分05秒048:ソフトタイヤ)

「スプリントで貴重なポイントをいくつか獲得できて良かった。面白いレースだったし、チームとしてのペースも力強そうだった」

「予選に目を向けると、トラックリミットのために自分のラップが削除されたのは残念だった。明日のレースでは7番手から順位を上げることに集中していく」

「ひと晩懸命に働いて、少しでも改善できるところを見つけ、チームのために強力なポイントを獲得する準備を整えて日曜日に臨みたい」

[オートスポーツweb 2024年06月30日]