パリ・パラ金有力候補の車いすテニスの小田凱人 苦戦に「これじゃ優勝できない」と自身に活を入れる

AI要約

車いすテニス世界ランキング2位の小田凱人が、パリ・パラリンピックで苦戦しながらも1回戦を勝ち上がった。

小田は緊張を感じずにリラックスしすぎていると認識し、自分を鼓舞するためにもっとギアを上げる必要があると気づく。

全仏オープンの会場での試合に集中し、次の試合に向けて準備を進める小田。

パリ・パラ金有力候補の車いすテニスの小田凱人 苦戦に「これじゃ優勝できない」と自身に活を入れる

 【パリ4日=吉松忠弘】パリ・パラリンピックで金メダル有力候補の車いすテニス世界ランキング2位の小田凱人(ときと)=東海理化=が、スタートで苦戦しながらも1回戦を勝ち上がった。同8位のルーベン・スパールハレン=オランダ=に7-6、6-2でストレート勝ち。序盤ではリードを許すなど「これじゃ優勝できないと、思いながらやっていた」。しかし、最後は集中を高め、思い切ったプレーで締めくくった。

 1回戦は「苦戦することが多い。もっと改善しなくちゃいけない」。特に、昨年の準々決勝でフルセットと競った相手だ。しかし、小田に言わせると、「緊張はしていない」。それどころか逆にリラックスしすぎているという。

 1回戦だと、対戦相手もランク下で、心のどこかに燃えるものがない。自分を鼓舞しながら戦うのが小田で「もう少しギアを上げないと」。そのギアは技術よりも心のギアで「油断していたところもある」。

 全仏の会場はパリ・パラリンピックと同じで、その緊張感は同じだ。しかし、「パラのことは考えていない。まずは、次の2回戦。2回戦は大丈夫だと思う」。目の前の試合に集中する。