パリ・パラリンピックで金メダルを狙う車いすテニスの小田凱人 パラと同会場で単複2冠に挑む

AI要約

パリ・パラリンピックで金メダル有力候補の車いすテニス世界ランキング2位の小田凱人が全仏での単複2冠を宣言。

ジャパンオープンでの優勝後、体力強化に取り組んだ小田は、今大会に絶好調で臨む。

ウィンブルドンにも照準を合わせ、世界王者の座を目指す小田。本選ドローではオランダのスパールハレンとの対戦が決まった。

パリ・パラリンピックで金メダルを狙う車いすテニスの小田凱人 パラと同会場で単複2冠に挑む

 【パリ3日=吉松忠弘】パリ・パラリンピックで金メダル有力候補の車いすテニス世界ランキング2位の小田凱人(ときと)=東海理化=が、パラと同じ会場で行われる全仏で単複2冠を宣言だ。「シングルスはもちろん、ダブルスも狙っている」。

 自らを盛り上げるために、普段から大口をたたき、有言実行を自分に課す。しかし、この日は「調子がかなりいい。いつも大きなことを言うが、そんな感じはなく、余裕がある」。自らを盛り上げる必要もないほど、絶好調というわけだ。

 4月14日に閉幕したジャパンオープン(福岡・飯塚市)で優勝。それ以来、大会に出ていない。その間、体力強化に挑んだ。週2~3回だったトレーニングを4~5回に増やし、「タフな赤土で長く戦えて、第2セットで気が緩むことも減った」。

 ジャパンオープンのダブルスで、世界トップの英国ペアに勝ち優勝した。その自信が、今大会での2冠宣言につながった。「いつもだけど、今回は特に狙っている」。

 今大会を終えると、今度は芝のウィンブルドンが控える。バウンドしてから球足が遅い赤土から、最も弾まない芝生と対照的なコートとなるが、「2大会ともに優勝して、世界王者としてパラリンピックに入りたい」。2冠に加え、世界王者の奪還も誓った。この日行われた本選ドロー抽選会で、男子シングルス1回戦で、小田は同8位のルーベン・スパールハレン=オランダ=と対戦する。