エプソムC 7歳馬・ヴェルトライゼンデ、約1年2カ月ぶりの復帰戦 池江師はG1でも好走しているコース相性の良さに期待

AI要約

7歳馬のヴェルトライゼンデが1年2カ月の長期休養明けで再スタートを切り、地力の高さを証明するためにG3エプソムCに挑む。

前回の長期休養明けでも快勝したヴェルトライゼンデは、左回りが得意で距離は短いがコース相性の良さに期待が寄せられている。

師は体が重たいとしながらも若々しさを強調し、7歳のヴェルトライゼンデの再出発に期待が高まっている。

エプソムC 7歳馬・ヴェルトライゼンデ、約1年2カ月ぶりの復帰戦 池江師はG1でも好走しているコース相性の良さに期待

◇3日 「第41回エプソムC」(G3・9日・東京・芝1800メートル)

 7歳馬のヴェルトライゼンデが再スタートを切る。2023年の大阪杯(9着)後に屈腱炎を発症し、今回は1年2カ月の長期休養明けだが、22年の鳴尾記念も1年4カ月ぶりで勝利しているようにブランクは問題ない。重賞2勝、GⅠでも2着1回、3着2回の実績は最上位。コントレイル世代の古豪が地力の高さの証明し、再びG1戦線に舞い戻るためのステップにする。

 不屈の精神で再びターフに戻ってくる。23年の大阪杯9着後に両前脚の屈腱炎を発症し、長期休養に入っていたヴェルトライゼンデが約1年2カ月ぶりの復帰戦を迎える。20年日本ダービー3着、22年ジャパンC3着と実績は最上位。右前脚の屈腱炎から約1年5カ月ぶりの復帰戦だった22年の鳴尾記念(中京芝2000メートル)も快勝しており、再び超久々とはいえ、快走しても驚けない。

 前回と同じく先週の鳴尾記念での復帰プランもあったが、重賞2勝を挙げるなど【2120】と得意の左回りを求めてエプソムCを選択。池江師は「右回りが苦手ですからね。少し距離は短いですが、左回りなら選択肢は、ここしかないので」と説明しつつ「正直、距離は2000メートルはほしいですが、広いコースの方が良いので」とG1でも好走しているコース相性の良さに期待する。

 先月30日の1週前追い切りでは栗東坂路で4F51秒3―37秒5―12秒3と休養前と遜色ない好時計をマーク。それでも師は「時計は出てるけど、1年以上の休み明けの分、まだ少し体が重たいなという感じです」と良化途上を説明。22年の鳴尾記念の前との比較でも「当時の方が動けていた感じがあります」と慎重にジャッジする。

 ただ、2度の長期休養もあり、7歳でもまだ14戦しか走っておらず、師も「レースに使っていない分、若々しい」と年齢による衰えがないことを強調。古豪健在をアピールできるか。再出発するドリームジャーニー産駒の7歳馬に注目だ。