踏み切れないダイエット ~無理をせず、楽しく~

AI要約

女性がダイエットに取り組む際の問題点や隠れ肥満についての意識を向上させるイベントが開催された。

ダイエットを後回しにする理由やその影響、過剰な体脂肪が引き起こす健康リスクについて紹介された。

健康的なダイエットの重要性や実践方法が、医師とボディービルダーが共同で説明した。

踏み切れないダイエット ~無理をせず、楽しく~

 ダイエットに取り組もうという女性は多いが、先延ばしにしたり、始めても挫折したりするケースが少なくない。実行したとしても、無理なやり方は長続きせず、健康面からも好ましくない。東京・銀座の時事通信ホールで開かれたイベントでは、健康食に詳しい医師の齋藤真理子さんと体重に人一倍気を使うボディービルダーでタレントのなかやまきんに君が、楽しくできるダイエットのこつを紹介した。

 山本メディカルセンター(神奈川県逗子市)院長の齋藤さんは患者の健康管理をサポートするとともに、同市のレストランのメニューを考案する。齋藤さんは、肥満に関してこう解説する。

 外見上は太っていなくても、体脂肪が多い状態のことを「隠れ肥満」と呼ぶ。この隠れ肥満は男性より女性の方が多い。日本肥満学会などによると、そもそも日本人は欧米人に比べて内臓脂肪がつきやすいとされる。

 ダイエットや体脂肪対策をやると意気込んでも、「あすからでいい」と後回しにしてしまう女性も少なくないだろう。「MCTプラス・コンソーシアム」が1000人を対象に行った意識調査(2024年)によると、「ダイエットや体脂肪対策を意気込んだにもかかわらず、後回しにしてしまった経験があるか」という問いに対し、69%が「ある」と回答した。

 後回しにする理由は何だろうか。

 上位の三つの回答を見ると、「面倒くさかったから」(42%)、「意志が弱かったから」(39%)、「忙しく、時間がなかったから」(38%)などとなっている。

 「あすから頑張る。だから、きょうはやらなくてもいい」という行動パターンは、大人と子どもに共通する面がある。それはダイエットに限ったことではない。

 標準体重の人に比べて太めの体形だからといって、それは病気ではない。ただ、皮下脂肪と内臓脂肪と脂肪細胞のバランスが保たれている間はよいが、体脂肪が過剰に蓄えられると、脂肪細胞が大きくなる。慢性の疲労をはじめ、糖尿病や慢性の腎臓病、重い病気である肝硬変などのリスクが高まると指摘されている。