ボイジャー1号、6年ぶりに地球を向く–少なくても50歳までは稼働させる方針

AI要約

探査機「Voyager 1」が6年ぶりに地球の方向に向きを変え成功した。

47年間稼働しているVoyager 1のスラスターの問題が解決された。

Voyager 1はさらなる研究活動を続けるため、科学チームが取り組んでいる。

ボイジャー1号、6年ぶりに地球を向く–少なくても50歳までは稼働させる方針

探査機「Voyager 1」(ボイジャー1号)がスラスターの切り替えに成功したことを米ジェット推進研究所(JPL)が米国時間9月10日に明かした。6年ぶりに地球の方向に向きを変えた。

 Voyager 1は1977年9月に打ち上げられ、2012年8月には太陽圏を脱出し、星間空間を航行している。2023年11月には探査機のコンピューターに問題が発生し、科学データの送信ができなくなっていたが、問題は修正された。

 予定を大幅に超えて47年間稼働しているVoyager 1は、スラスター内部の燃料チューブが二酸化珪素(SiO2)で詰まるという問題が発生している。このスラスターは、探査機のアンテナを地球の方向にゆっくりと傾けるために使用されている。そして数週間の計画の後、8月27日にチームはスラスターを別のセットに切り替えることに成功した。

 「今後我々が下す決断は、これまでよりもはるかに多くの分析と注意を必要とするだろう」とJPLでVoyagerプロジェクトを担当するSuzanne Dodd氏は語る。ミッションの科学チームは、Voyager 1をできるだけ長く航行させ、探査活動が続けられるように取り組んでいる。JPLは、Voyager 1とVoyager 2を少なくてもミッションの50周年にあたる2027年まで稼働させ続ける方針と報道されている。