アポロ8号の飛行士、飛行機事故死 「地球の出」写真を撮影

AI要約

元宇宙飛行士ウィリアム・アンダースさんが小型飛行機事故で死亡した。

アンダースさんは1968年にアポロ8号に搭乗し、人類史上初めて月周回軌道に到達した。

アンダースさんは「地球の出」写真を撮影し、そのオリジナルが高額で競売にかけられた。

アポロ8号の飛行士、飛行機事故死 「地球の出」写真を撮影

【AFP=時事】55年前に「地球の出」写真を撮影したことで知られる米国の元宇宙飛行士ウィリアム・アンダース(William Anders)さん(90)が7日、飛行機事故で死亡した。家族が明らかにした。

 息子が米メディアに語ったところによると、アンダースさんが操縦していた小型機がワシントン州沖で墜落した。搭乗者はアンダースさんのみだったという。

 保安官はAFPに対し、現場の捜索が行われているが、遺体はまだ見つかっていないと述べた。

 アンダースさんは1968年、フランク・ボーマン(Frank Borman)、ジェームス・ラベル(James Lovell)両氏と共にアポロ8号(Apollo 8)に搭乗し、人類史上初めて月周回軌道に到達した。月面に降り立つことはなかったが、月を10回周回した後、1968年12月27日に無事地球に帰還した。

 アンダースさんは月周回軌道から、青く輝く地球が月の地平線から暗い宇宙に昇る写真を撮影。この写真は「地球の出」と呼ばれ、重要な歴史写真にしばしば選出され、ライフ(Life)誌の「世界を変えた100枚の写真」にも選ばれている。

「地球の出」写真のオリジナルは2022年、デンマークの首都コペンハーゲンで競売にかけられ、1万1800ユーロ(現在のレートで約200万円)で落札された。【翻訳編集】 AFPBB News