パブリックディベートで日本一 政策提案型で「相手チームの提案踏まえ対応」、市長も感心

AI要約

京都教育大付属桃山中の中学生が経済産業省資源エネルギー庁主催のディベート全国大会で優勝し、市役所へ報告に訪れた。

大会では16校が参加し、エネルギー安定供給と脱炭素社会の両立をテーマに議論を行った。

チーム「かっけーず」はごみからエネルギーを提案し、伊部さんは質疑を担当。安田市長も称賛した。

パブリックディベートで日本一 政策提案型で「相手チームの提案踏まえ対応」、市長も感心

 経済産業省資源エネルギー庁が主催する「政策提案型パブリックディベート全国大会」中学生の部で、京都教育大付属桃山中(京都市伏見区)が優勝し、メンバーの3年伊部拓杜さん(14)=京都府向日市物集女町=が向日市役所(寺戸町)へ報告に訪れた。「考え、話すことが大好き。相手チームの提案も踏まえながら柔軟に対応できた」と喜んだ。

 大会は1月にオンラインであり、書類審査を通過した全国の16校が参加した。「エネルギー安定供給と脱炭素社会の実現の両立」をテーマに先攻と後攻に分かれ、「政策提案」「相手チームの政策への質疑・意見交換」「再提案」を行った。相手の提案を否定するのでなく、提案をより有意義なものにできるかや、議論のやり方なども採点された。

 4チーム総当たりのグループリーグを勝ち上がった計4チームがトーナメント形式の準決勝、決勝に進出。同中生徒でつくるチーム「かっけーず」は、ごみからつくるエネルギーなどについて提案し、当時2年だった伊部さんは質疑を担当した。

 「相手が指摘してくる部分を予測したり、的確な情報を取捨選択したりすることが大変だった。自分たちの元の案も柔軟に改善できた」と伊部さん。大会までバイオガス発電を取り入れる京都市南部クリーンセンターの職員に話を聞くなど知見を広げ、決勝では本郷中(東京都)を破って、日本一となった。

 安田守市長は「難しいテーマに取り組まれていると感心した」とたたえた。伊部さんは「意見のぶつかり合いの中で、『新たな道』を見つける方法を学べた」と振り返った。