洋上風力支援船参入、住友商事が100億円出資

AI要約

住友商事は洋上風力発電施設の建設支援船の保有・運航事業に参入するために、ノルウェーのIWSフリートに出資することを発表した。

住友商事は6000万ユーロを出資し、IWSフリートの25・38%の株式を保有しており、洋上宿泊施設などを備えるCSOVの供給拡大を目指す。

IWSフリートはCSOVを6隻保有する業界第2位であり、住友商事は洋上風力開発のノウハウを生かし、国内市場の展開も視野に入れている。

住友商事は28日、洋上風力発電施設の建設支援船(CSOV)の保有・運航事業を手がけるノルウェーのIWSフリートに出資し、同事業に参入すると発表した。住友商事が持つ海外の風力発電事業者とのネットワークを活用し、技術者向けの洋上宿泊施設などを備えるCSOVの供給拡大を後押しする。6000万ユーロ(約102億円)を出資し、25・38%の株式を保有する。世界的に拡大が見込まれる洋上風力発電の開発ニーズを取り込む。

IWSフリートは建造中を含めCSOVを6隻保有する業界第2位の大手。CSOVは風車に資材を搬送する連絡橋や船体の定点維持機能なども有する。 住友商事は6月中にIWSフリートへの出資を完了する予定で、同社取締役として人材を派遣する。洋上風力開発のノウハウを蓄積して国内市場の展開にも生かす。

住友商事は2023年にオランダ企業と共同で同国に風車部材の運搬船会社を設立するなど、洋上風力関連の船舶事業を強化している。