顔回りに髪垂らす「触覚ヘア」…校則では禁止だけど、面接官に悪印象って本当? 社会問題にも切り込む、高校生ドキュメント 国分中央高放送部、全4部門制し全国大会へ

AI要約

鹿児島県霧島市の国分中央高校放送部が、NHK杯全国高校放送コンテストに向けて準備を進めている。昨年に続き2年連続の4冠を狙う彼らは、予選での指摘を受けつつ作品に磨きをかけている。

放送部は指導教諭の指導のもと、全国大会の常連として活躍しており、今年も注目を集めている。各部門での作品制作が高い評価を受けている。

作品内容は、校則違反となる「触角ヘア」や市販薬の過剰摂取、SNSの危険性など、若者に関わる社会問題に迫るもので、多様な視点から議論を呼んでいる。

顔回りに髪垂らす「触覚ヘア」…校則では禁止だけど、面接官に悪印象って本当? 社会問題にも切り込む、高校生ドキュメント 国分中央高放送部、全4部門制し全国大会へ

 鹿児島県霧島市の国分中央高校放送部が、22日から東京で開かれるNHK杯全国高校放送コンテストを前に張り切っている。6月の鹿児島県予選大会で、番組制作全4部門で最高賞の最優秀賞に輝いた。昨年に続き2年連続の4冠達成。予選での指摘を参考に、作品に磨きをかけて臨む。

 放送部は2018年に小脇友美教諭(49)が顧問に着任以来、全国大会の常連。昨年もNHK杯全国コンテストと総文祭で活躍した。

 テレビドキュメント部門は、顔回りに髪を垂らす「触角ヘア」を取り上げた。校則で禁止され、就職や入学試験の際はピンで止めるよう指導される。本当に面接官に悪い印象を与えるのか、企業や専門学校の面接担当にアンケートを取り、検証した。スライドの完成度や高校生らしい題材が評価された。

 創作ラジオドラマ部門では、若年層で流行する市販薬の過剰摂取、創作テレビドラマ部門は交流サイト(SNS)の怖さを取り上げた。「社会問題に正面から向き合っている」と好評。ラジオドキュメント部門は、今まで放送部に男子部員が一人もいない理由を調べ、男子初入部までの過程を記録した。

 来月岐阜である総文祭のビデオメッセージ部門にも、地元霧島市の名産・黒酢の魅力に迫る作品を携えて出場する。部長で3年生の西藤深結さんは「全国大会でいろいろな作品を見て学びたい」と意気込んでいる。