韓国、38年までに発電量の70%をカーボンフリーとする計画=草案

AI要約

韓国政府は、2038年までに再生可能エネルギーや原子力発電などで発電量の70%を賄う方針を固めた。

原子力発電所の増設計画を維持し、太陽光発電と風力発電の出力拡大を見込んでいる。

エネルギー消費の急増が人工知能向けの施設の拡大によることが予想されている。

Joyce Lee

[ソウル 31日 ロイター] - 韓国政府は、2038年までに発電量の70%を再生可能エネルギーや原子力発電など炭素を排出しないエネルギー源で賄う方針を固めた。23年は40%未満だった。今後15年間のエネルギーミックス計画の草案が31日に示された。

38年までに原子力発電所を4基増設し、合計30基とする従来の計画を維持した。太陽光発電と風力発電の出力は、22年の23ギガワットから30年までに3倍以上の72ギガワットになると見込んでいる。

産業通商資源省によると、尹錫悦大統領は再生可能エネルギーを拡大して輸入化石燃料への依存度を減らす一方で原子力発電を重視する方針を打ち出した。

草案は政府の最終承認が必要。22年後半時点で134.5ギガワットだった発電能力を38年には157.8ギガワットに引き上げることを目標としている。

同省によると、エネルギー消費は人工知能(AI)向けにデータセンターや大規模な半導体生産拠点が拡大するにつれて急増すると予想されている。