ピリリと辛い「実サンショウ」収穫ピーク 平年より付きは良く

AI要約

サンショウの収穫がピークを迎える夜久野地域で、藤原孝一さんの畑でも作業が進められている。

朝倉山椒を栽培する藤原さんは、昨年から京都市内の飲食店に販売を開始。

今年は平年より実の付きがよく、30キロほどの収穫が見込まれる。

ピリリと辛い「実サンショウ」収穫ピーク 平年より付きは良く

 ピリリと辛く、さわやかな香りをもつことから、和食をはじめさまざまな料理に利用されるサンショウ。京都府福知山市内でも各地で栽培されているが、収穫量が比較的多いとされる夜久野地域で、実サンショウの収穫がピークを迎えた。夜久野町小倉で栽培する藤原孝一さん(65)の畑でも作業が進められている。

 サンショウはミカン科の落葉低木で、日当たりが良く、水はけの良い土地で育つ。

 藤原さんの畑では、祖父の代より前から栽培していて、扱っているのは兵庫県養父市八鹿町原産の「朝倉山椒」。樹齢10~20年の木7本を無農薬で育てている。

 藤原さんによると、サンショウは苗を植えてから実がなるまでに5~10年かかるうえ、枯れやすい。以前は自宅用や親戚などへのお裾分けにと栽培していたが、生産者不足による供給量の減少や海外旅行客の効果で飲食店の需要が伸びたことなどで、昨年から京都市内の飲食店に販売している。

 今年は例年通り4月中旬に花を咲かせたあと実を付け始めた。24日は妻の千佳子さん(61)と手分けして、枝に鈴なりの実を専用のハサミで丁寧に収穫。平年より実の付きは良いという。

 藤原さんの畑では30キロほど収穫できる見込みで、地域一帯の作業は来週中ごろまで続くという。