君は「0系型ドクターイエロー」922形新幹線を覚えているか 阪神・淡路大震災で新幹線の高架橋が倒壊 運転再開に向け活躍した1995年【新幹線・東京~博多全通50周年(17)】

AI要約

1995年に起きた阪神・淡路大震災が山陽新幹線を寸断し、神戸へのアクセスに影響を与えた

運転再開に先立ち、復旧と安全確認のために新大阪~姫路間で検査運転を行った922形新幹線が登場

土壌の影響で高架が崩れた9カ所が報告され、専門家は地震波の異常な増幅が原因であると指摘

君は「0系型ドクターイエロー」922形新幹線を覚えているか 阪神・淡路大震災で新幹線の高架橋が倒壊 運転再開に向け活躍した1995年【新幹線・東京~博多全通50周年(17)】

■「東海道・山陽新幹線」記念すべき2024年度 50年前に何があった?

来年3月10日で、東海道・山陽新幹線は「東京-博多全通50年」を迎えます。

RSK山陽放送(1953年創業)は71年に渡る放送の歴史の中で、新幹線に関わる数多くの貴重動画を保存していて、「RSKイブニングニュース・YouTubeチャンネル」では、再生リスト「新幹線・貴重映像大集合」にてそのうち38本の動画を公開しています。

RSK山陽放送では、38回シリーズ(予定)で、その内容を画像を交えてインターネット記事として紹介していきます。

17回目は「山陽新幹線復旧へ 922形“ドクターイエロー”走る」です。

■阪神・淡路大震災 約3か月にわたり山陽新幹線が寸断

それは、「日本の大動脈」とも言える新幹線が寸断された日でした。

1995年1月17日、兵庫県南部を襲った阪神・淡路大震災は、エリアに甚大な被害をもたらしました。

【画像(2)】のように在来線や高速道も寸断されたことから、岡山から新大阪以東への足は、航空便だけになってしまいました。そんな中、神戸に行きたい人はどうすればいいのか。

当時の記者は、岡山から神戸に行く手段として、【画像(3)】のように高速バスや神戸電鉄・北神急行電鉄を駆使するなど、様々なルートを紹介していました。

■復旧、そして安全確認のために現れた「922形ドクターイエロー」

その山陽新幹線の新大阪~姫路間が運転再開したのは、発災から約3か月後の4月8日でした。その運転再開に先立ち、検査運転を行ったのが「ドクターイエロー」として知られる922形新幹線です。【画像(4)】のように、当時は0系タイプの車両でした。

3月30日、トンネルを出て新神戸駅に滑り込んできた922形です【画像(5)】。この日は山陽新幹線の新大阪~姫路間での走行試験でした。

当時の原稿によると、山陽新幹線は、尼崎~神戸間の9カ所で高架が崩れたといいます【画像(6)】。その原因は専門家によると、軟弱な地盤で地震波が異常に増幅したため、とのことでした。