債務超過状態の鹿児島サンロイヤルホテル 移転希望に県「収支計画も評価」

AI要約

鹿児島港本港区の住吉町15番街区をめぐり、県議会での議論が行われました。鹿児島サンロイヤルホテルの移転希望や事業者の公募意向、収支計画の重要性に焦点が当てられました。

鹿児島市与次郎のサンロイヤルホテルが移転を希望している背景や、塩田知事のMICE施設への利活用構想、事業者公募の公平性などが検討されました。また、事業者の継続性や収支計画に対する必要性が指摘されました。

さらに、県警の不祥事に関する問題や元巡査長の発言についての討論も行われ、百条委員会での集中審議に向けた取り組みも検討される見通しです。

債務超過状態の鹿児島サンロイヤルホテル 移転希望に県「収支計画も評価」

鹿児島港本港区の住吉町15番街区をめぐり、県議会では19日も議論が交わされました。鹿児島市の鹿児島サンロイヤルホテルが移転を希望していますが、事業者を公募する意向を示している県は「安定して事業を行えるか」収支計画も評価すると述べました。

 

 鹿児島市与次郎の鹿児島サンロイヤルホテルは老朽化などのため県が保有する住吉町15番街区への移転を希望しています。塩田知事は18日、「議会の理解が得られればこの場所をMICE施設やホテル、会議場などに利活用したい」とし、公平性を保つため事業者を公募する考えを示しました。19日、代表質問に立った県民連合の秋丸健一郎議員は、ホテルを運営する鹿児島国際観光の債務超過が20億円近くに上るとした上で、事業者の公募にあたり「事業の継続性」を審査する必要性について見解を質しました。

(西観光文化スポーツ部長)

「公募を行う際には事業期間を通じて安定的に事業を実施できる収支計画となっているか等の観点からも評価を行うことになると考えている」

 また、秋丸議員は、県警の不祥事に関して、捜査情報を漏洩した元巡査長が捜査への疑問を述べていたかについて「6月議会で事実と異なる答弁をした」と野川本部長を追及しました。

(野川県警本部長)

「捜査への疑問は確かに取り調べでも言及された。因果関係が極めて希薄のため県警はこれを犯行の動機としては評価しておらずしたがって答弁でも触れなかった」

(県民連合 秋丸健一郎議員)

「発言した事実があったのかそこだけを聴いている。それを裁判所がどう評価するとか県警が評価するとかそういうことではない」

 県民連合は偽証に関して罰則のある「百条委員会」で集中審議すべきとして、週明けにも設置についての決議案を提案する方針です。