約2億9000万人が来館!「アミュプラザ鹿児島」が開業20年 “南九州の玄関口”として今後もさらなる進化で街に貢献

AI要約

2024年9月、JR鹿児島中央駅に直結する「アミュプラザ鹿児島」が開業20年を迎えた。九州新幹線全線開業など駅周辺の発展を振り返る。

20年の歴史を持つアミュプラザ鹿児島は、感謝の気持ちを込めて来店客に花束とクッキーをプレゼント。約2億9000万人が来館し、市民に愛される存在となっている。

九州新幹線とアミュプラザ鹿児島の歩みが重なる。新幹線開業後、新しいファッションブランドやショッピング施設が登場し、駅周辺の人の流れが変化した。

約2億9000万人が来館!「アミュプラザ鹿児島」が開業20年 “南九州の玄関口”として今後もさらなる進化で街に貢献

JR鹿児島中央駅に直結する「アミュプラザ鹿児島」が2024年9月、開業20年を迎えた。この20年の間に九州新幹線は鹿児島中央~博多間が全線開業し、駅周辺は新たな街として今なお発展し続けている。

2024年9月17日、開業20年を迎えたアミュプラザ鹿児島。この日の朝、正面玄関には、開店を待つ客の長い列ができていた。

スタッフが準備したのは花言葉が「感謝」のガーベラとクッキー。先着200人の来店客に、スタッフから感謝の気持ちを込めて手渡された。

この20年でアミュプラザ鹿児島には、約2億9000万人が来館した。

来館者からは、「アミュの誕生日と聞いて仕事の休みをとって楽しみにしていた」「友達と気軽に来られて、鹿児島で唯一遊べる場所」との声が聞かれ、新たな文化、話題の発信地として市民に愛されていることがうかがえた。

アミュプラザ鹿児島の歩みは、九州新幹線の歴史と重なる。

2004年3月13日、九州新幹線が部分開業。「西鹿児島駅」から名を改めた「鹿児島中央駅」から熊本・新八代駅までの127kmを、6両編成の800系新幹線「つばめ」がわずか35分でつないだ。博多までは在来線に乗り換える必要があったが、それまで3時間50分かかっていた鹿児島~博多間が2時間10分と、1時間40分も短縮された。

その半年後に開業したアミュプラザ鹿児島には、オープン初日、約9万人が訪れた。当時「(南九州最大の繁華街)天文館が移動したみたい」とインタビューに答える客がいたように、県民の期待、関心は極めて高かった。

鹿児島に初めて登場するファッションブランドも多く、福岡や東京まで出かけなくても鹿児島でショッピングが楽しめるようになった。映画館にレストラン、そして直径約60メートル、高さ最大91メートルの大観覧車「アミュラン」。圧倒的に天文館エリアに集中していた人の流れが、鹿児島中央駅周辺にも向かうようになった。

2011年3月12日、九州新幹線は博多まで全線が開業。前日に発生した東日本大震災の影響で出発式やイベントは中止となったが、N700系をベースにした8両編成の「みずほ」「さくら」による山陽新幹線との相互直通運転も始まり、鹿児島中央から新大阪まで乗り換えなしで、最速3時間45分で行けるようになった。

鹿児島中央駅は南九州の陸の玄関口としての知名度を高め、アミュプラザ鹿児島はそのシンボル的存在となった。